
”ダイエットを始めようと思っているけれども、つい先延ばしにしてしまう”とか、”痩せたいけど何から始めていいのか分からなくてそのまま”とか、”ダイエットをしても長続きしない”などと、そのぽっちゃり体型をなんとなくそのままにしているあなた…
あなたのお部屋は片づいていますか? 食器の洗い物や洗濯ものが積みあがっていませんか? 脱いだ服がそのまま放置されていませんか?
ご存知ですか、部屋を片付けられない人は太りやすいことを。そして、断捨離や部屋の片づけに成功した人のなかには、ダイエットをしたわけでもないのに自然に痩せたという人がいるということを。
ですから、痩せたいならまず、部屋を片付けましょう!
そこで今回は、部屋の片づけをすることが何故ダイエットにつながるのかについてご説明いたします。そして、片付けが嫌いでも、苦手でも、だれでも出来る片づけの方法もご紹介いたします。
この記事の目次
痩せたいならまず、部屋を片付けよう

”太っている人の部屋は散らかっている傾向にあり、痩せている人の部屋は片付いている傾向にある”
”太っている人ほどモノを捨てられない”
”部屋を片付けられない人は太りやすくなる”
などという研究結果があります。いずれも科学的根拠が立証されてはいませんが、私はダイエットと部屋の片づけとは相関関係があると思います。
では何故、部屋を片づけられないことと、太っていることとが関係してくるのでしょうか。一つ一つ見ていきましょう。
太っている人と片付けられない人は同じ言い訳をする
片付けができない人と、ダイエットができない人は同じような言い訳をします。
- ”毎日忙しくて、時間がない”
- ”仕事が忙しくて、疲れている”
- ”休日は洗濯や掃除に追われて他に何もできない”
- ”何から始めていいのか分からないから、とりあえずそのまま”
- ”できるかどうか自信がない”
だから”ダイエットができない”、”片付けができない”と言うのです。
それは目の前にある問題から目を背けるために忙しくしているからであり、モノで空間を埋め尽くすことによって問題を見えなくさせているからなのです。
ですから、モノをどけて問題が良く見えるようにする必要があります。
部屋の中も頭の中も片づいてない
片づけができない人も、ダイエットができない人も、日々の生活に追われて、何が無駄なのか、自分は何を大事にすべきかを考える時間がありません。
あれもこれもやらなくてはいけないことばかりだと気持ちは焦りますが、時間がないし、疲れているからやる気が出なくて、結局何もできません。
いったい何を優先すべきなのか、どこから始めるべきなのか分かりません。
そういう人の部屋はどういう状態かというと、いろいろなモノであふれていて、整理整頓されていません。
要するに片づけていない部屋のように、頭の中も気持ちも整理できなくなっているので、考えをまとめられなくなっているのです。
ですから、時間をつくって本当に何が大事なのかを考える必要があるのです。
片づいていないモノを見るたびにストレス発生
ベットは朝起きた状態のままで直されていない、脱ぎ捨てた服がそのまま、洗い物がシンクに入れられたまま、まだ洗ってない洗濯物と干して取り込んだ洗濯物もしまわれていなくてごちゃまぜになっている、届いた手紙や請求書は未開封のまま、通販で注文した商品も段ボール箱に入れられたままで積みあがっている・・・こんな状態になっていませんか?
頭の中も、”あれもしなくちゃ、これもやければ”という案件であふれていませんか?
これらのモノを見るたびに、人間の脳は知らず知らずのうちにストレスホルモンの「コルチゾール」を分泌するのだそうです。
そしてコルチゾールが過剰に分泌すると、血糖値が上がり、食欲が増進されてしまうので太りやすくなってしまうのです。
”これ片付けなきゃ”、”あれやらなきゃ”、でも今は忙しいからあとでと思いながら出かけていったものの、帰宅したときには疲れ果てて片付ける時間がない、”じゃあ、週末にやろう”と先延ばしにする、でも週末にはやることが溜まっているので全部できない、そして次週に持ち越し・・・
こういうパターンの状態を続けていくことは、知らず知らずのうちに自律神経を疲れさせてしまいます。
要するに毎日毎日、片付いていない部屋を見ているだけで、ストレスが蓄積されていき、自律神経を疲れさせていくのです。
それは体に脂肪がじわじわとため込まれていく様子とそっくりだと思いませんか。
めんどくさがりは部屋も体もムダでいっぱい
不要な物を捨てない、出したものを元に戻さない、掃除をしないでいると部屋はどんどん汚くなっていきますが、そうなってしまう大きな理由の一つは、「めんどくさい」と思うことです。
片づけがめんどくさいと思う人は、たいてい運動不足です。運動ほどめんどくさいことはありませんから。
不要なモノや無駄なモノが部屋にあっても、片づけるのがめんどうだと思ってしまうので見てみぬふりをしてしまい、無駄なものはそのまま部屋にため込まれていきます。
これって、無駄な脂肪が体に蓄積されていくことに似ていますよね。
でも、片づけが習慣になるとこまめに体を動かすので運動不足は解消されてきます。そして運動をすることがめんどくさいと思わなくなってくるのです。
また、片づけをして部屋が奇麗になってくると気持ちも前向きになり、活動的になってくるので、旅に出たり、イベントに参加したり、スポーツを始めてみたりしたくなります。
すなわち、まず何が自分にとって大切なのかを考えられるようになるために、目の前にあるぐちゃぐちゃを整理整頓して空間を作り、部屋も頭の中もすっきりとさせましょう。
だから、ダイエットする前にその部屋を片付けなさい!
片付けはこの方法でうまく行く

今はいろいろな片付け方法がありますが、私がやってみて成功した近藤麻理恵さん(こんまりさん)の片づけ方法が本当に素晴らしいのでこの片づけ法をおススメします。
こんまりさんの著書「人生がときめく片づけの魔法」*は、海外でも翻訳本が出版されてニューヨークタイムズのNo.1ベストセラーにもなり、世界での発行部数が700万部を突破しています。
これはKONMARI流の片づけ法は、世界中の部屋の片づけに悩んでいる人たちに役立っているということであり、文化を超えて取り入れられているということですから、決して難しい方法ではないと言えるのではないでしょうか。
どんな面倒くさがりやの性格でも、先祖代々片づけられない家系であっても、忙しくて時間がなくても、正しい片づけ法は誰にでも身につけることができます。(出典:「人生がときめく片づけの魔法」、近藤麻理恵著、2011年1月15日初版発行、サンマーク出版)
面倒くさがり屋の私はこの言葉に背中を押されて片づけることを決心できました。そして自己流でやらず、片づけ成功者の言うとおりにやると決めて、こんまり流片づけ法の通りにやっていったところ、ほんとに魔法にかかったように部屋を片づけることができました。しかも今でもリバウンドしていません。
こんまり流片づけ法の詳細は著書を読んでいただくことにして、ここでは、こんまりさんから学ぶ片づけの極意についてご説明します。
また、私自身も実感した片づけとダイエットとの共通点をあげて行きますので、ぜひとも片づけの成功をダイエットの成功につなげて行ってください。
こんまりさんに学ぶ片づけの極意
こんまりさんは、片づけは自分の持ち物にあらためて向き合う、”生まれ変わりの儀式のようなもの”だと言っています。
これはまったくダイエットも同じことです。自分の体に向き合って、溜め込んでしまった無駄なお肉を片づけて、キレイに生まれ変わるのですから、生まれ変わるつもりで片づけもダイエットも行いましょう。
また、こんまりさんは片づけはお祭りのように楽しいものとして、片づけをときめくものにする方法を提唱しています。
ダイエットもときめくものにすることができれば、無駄なお肉を取っていくことが楽しく思えるのではないでしょうか。
ですから片づけを楽しくする方法もこんまりさんから学んでいきましょう。
片づけると決意する
まず、「片づけることを決意」します。これはとても大事な決心です。
ほんとに何を置いても片づけをすると決意しなければ、片づけはいつまでたっても先延ばしになります。
この決心によって、片づけを「やることリスト」の第一位にしましょう。
次に、時間を作って考える時間を持ちましょう。
いろいろと気になることがあっても緊急事項でもない限り全部後回しにしてください。そして、自分の「理想の暮らし」について考えてください。
ただし、この考える作業は、自分の部屋でやってはいけません。ごちゃごちゃした部屋を見ていたら頭の中もごちゃごちゃしてしまうからです。
できれば、休日に丸一日時間をとって、静かな場所に一人で行って考える時間をもってください。
そしてこれから自分はどんな部屋に住みたいのか、理想の暮らしとは何かを考えてください。同時に、これから自分はどうなりたいのか、理想の自分像についても考えてください。
理想の自分について考えることは、自分と向き合うことであり、部屋にものを溜め込んで見えなくなってしまった自分を発掘していくことです。
そうすれば、ダイエットについても考えがまとまることでしょう。自分はダイエットをすることによってどうなりたいのか、何をしたいのかを考えて置かなければ、苦しくなった時に途中でダイエットをする意味を見失ってしまい、挫折してしまうかもしれないからです。
捨てることから始めていく
こんまりさんは、「まずは『捨てる』を終わらせる」ことを提唱しています。
片づけは、モノをどこかに収納することではありません。それはただ移動しただけであって片づいたわけではありません。
とにかく、空間が必要なのです。部屋に空間を作っていきましょう。
そのためには、自分の持ち物について一つ一つ丁寧に向き合っていき、何が自分にとって「ときめく」のかを見極めていくことが必要です。
ときめかないものは、感謝を込めながら捨てていきましょう。
そして大事なことは、部屋のすべてのモノに向き合って、「捨てる」作業を終わらせることです。
中途半端に終わらせず、隅から隅まで捨てるか持っているかをチェックしていってください。ですからこの作業には何日間かかかる場合がありますが、丁寧に行っていってください。
正しい順番で片づけることが成功のカギ
片づけを成功させるために、絶対に外してはいけないルールとしてこんまりさんが提唱しているのは、「場所別」ではなく「モノ別」に片づけ、しかも正しい順番で片づけることです。
衣類、本類、書類、小物類、思い出品という順番をきっちりと守りましょう。そして最後の1品までいい加減にせずに片づけていきましょう。
片づけにおいて捨てるか持っているかを決める基準は「ときめくかどうか」だけです。ときめくものだけが最終的に残れば、自分が一番好きなものと一緒に暮らしていけるようになるのです。
ダイエットも自分のからだから無駄なものを取り除いて、「ときめく」体になることを目指していきたいのです。
ですからダイエットする前にまず、部屋を片付けましょう。
まとめ
いかがでしたか。片付けられない人は、太りやすくなるというのは本当でしたね。ですから痩せたければ、まず部屋を片付けて、ストレスを取り除き、頭も気分もスッキリさせましょう。片付けができれば、自分にとって本当に必要なモノを見極めることもできるようになります。自信もついて物事に前向きになり、ダイエットに立ち向かっていけるようになります。さあ、自分の部屋と体からさっさと無駄なモノや脂肪を捨て去って、綺麗さっぱりとなりましょう。
*参考資料「人生がときめく片づけの魔法」(近藤麻理恵著、2011年1月15日初版発行、サンマーク出版)