
痩せるために、毎朝ランニングしたり、ジムに通ったりと頑張っているのに、なかなか瘦せないと悩んでいるあなた
もしかしたら、やり方が間違っているのかもしれません。
前回の記事では、食事に関するダイエットの間違った情報についてご説明しましたが、今回は運動に関するダイエットの間違いについてご説明します。
せっかくの頑張りが無駄にならないよう気をつけてダイエットに取り組んでいきましょう。
この記事の目次
「運動だけで痩せられる」は間違い

そもそも運動をして消費されるカロリーが、食事をして摂取されるカロリーを上回ることはありませんから、運動だけで痩せることはできません。
たとえば、体重50キロの人が運動をした場合、どのくらいのカロリーを消費できるのでしょうか?
- ランニング・・・30分間で、200㎉
- ジョギング・・・20分間で、123㎉
- 卓球・・・30分間で、105㎉
- テニス・・・30分間で、184㎉
- サッカー・・・45分間で、276㎉
- 水泳(平泳ぎ)・・・10分間で、88㎉
- スキー・・・30分間で、184㎉
ご飯一杯分が200㎉くらいですので、ご飯のカロリーを消費するためには30分間も走らなければなければならないということになりますね。
しかも30分も走ったら当然お腹が空きますから、運動後にまたご飯を食べてしまえば、この苦労は水の泡になってしまいます。
ですから、運動で痩せることはできないのです。
ダイエットにおいての運動は、体脂肪を落として痩せるためにするというよりは、体の代謝機能を向上させるために行うものです。
つまり筋肉を鍛えて代謝を良くする、血液循環を良くする、呼吸で酸素をたくさん取り込むなど体の機能を活性化させるために運動するのが効果的なのです。
体を動かすことで、腸の蠕動運動を促すので、便秘が改善されますから腸内の環境が整い、食べた物が体に溜まりにくくなります。
体を動かすと体温が上がり、血行も良くなりますから、冷えが改善されます。
冷えが改善されるとリンパの流れも良くなりますから、体内の老廃物が外に排出されやすくなります。
では運動せずに、食事の改善だけでダイエットすればいいのでしょうか?
いえ、それも間違っています。
ダイエットは、食事の改善と適度な運動、そして質の良い睡眠やストレスをためないなど、生活習慣も合わせてすべてをバランス良く健全にすることによって成功するものなのです。
では、ダイエット成功の為に、どの程度の運動をすればいいのでしょうか?
スポーツ好きや運動好きで普段からアクティブに運動している人はそのまま運動を毎日続けてください。
問題なのは、普段あまり体を動かさない、仕事でもデスクワークが中心と言うようないわゆる運動不足の場合にどの程度の運動をしたらいいかということです。
運動不足の人が痩せるために急に激しい運動をすることはそもそも無理なことですし、やり方によっては体を痛めてしまうことになりかねません。
ですからまず日常においての運動不足を解消することから始めてください。
たとえば、自転車に乗らずに駅まで歩く、一駅前で降りて歩く、エレベーターやエスカレーターなどを使わずに階段を利用するなど毎日確実に「体を動かす」ことから始めるのです。
日ごろあまり体を動かしていない場合、階段を昇り降りしただけでも、息が切れたり、心臓の鼓動が早くなったり、足が筋肉痛になったりしてしんどいと感じるかもしれませんが、あきらめないでください。
今、体を動かす習慣を作っておかないと、歳を重ねるにつれますます体を動かすのが億劫に感じて来るので、老化を早めてしまいますよ。
日常で体を動かすことに慣れてから、ジョギングやランニング、筋トレ、水泳、エアロバイク、エアロビクスなどダイエットに有効な運動のなかから、自分がやりやすいと思った運動に挑戦して行けばいいのです。
理想的には1日1時間の運動を毎日続けて行うことです。
結論として、運動だけで痩せようとするのは間違いですが、痩せやすい体を作るため、健康を維持するために、毎日1時間運動するのが理想的だということです。
「たくさん汗をかいたから痩せる」は間違い
サウナや半身浴、ホットヨガなどで大量の汗をかくことによって痩せることはできません。
何故なら、汗をかくことは体内の水分がなくなったということにすぎないので、一時的に体重は減りますが、体脂肪が減ったわけではないからです。
むしろ、たくさん体重を減らそうと過度に汗を出して体内の水分を絞り出そうとすることは脱水症状を起こすので危険です。十分に水分を補給しながら運動や入浴などをしましょう。
ホットヨガ、サウナ、半身浴などは、大量に汗をかくことによって体内の毒素を排出するため、つまりデトックスのために行うものです。
毒素が排出されれば、血行が良くなり、代謝も改善されるので、ひいては体内に溜め込まれた脂肪を燃やしやすくするということにつながっていくのです。
つまり痩せやすい体になるように、体内浄化作業をすることが発汗と考えてください。
「体脂肪が減ったから痩せた」と思うのは間違い
家庭用の体脂肪計は、計るタイミングによっては不正確な数値を出してしまうので注意しましょう。
体脂肪は体調や測定前の行動によって数値が変化するからです。たとえば、発熱、下痢、二日酔いの時、激しい運動や発汗の後、食事の後やお酒を飲んだ後でも変わります。
ですから、運動やサウナなどでたくさん汗をかいた後に体脂肪を測って、思いがけなく体脂肪が減っているということで、ぬか喜びしないようにしてください。
体組成計メーカー、タニタの商品説明書にはこのように書いてあります。
タニタでは、体組成計に乗るタイミングとして、
・起床直後・運動直後・食後・入浴後を避けること
・毎日決まった時間に測定すること
をお勧めしています。
また、体脂肪を測るのは、食後3時間経過してからが望ましいとのことです。
「腹筋運動すれば痩せられる」というのは間違い
お腹ポッコリが気になる人は腹筋運動でお腹を引っ込めようとしますが、腹筋運動よりもスクワットの方が有効です。
お腹の筋肉つまり腹筋は体の中ではあまり大きな筋肉ではありませんが、スクワッットで鍛えられる筋肉は、体の中で最も大きな太ももの筋肉、大腿四頭筋(だいたいしとうきん)をはじめ、大臀筋(だいでんきん)、ハムストリングスなど下半身の大小の筋肉群を鍛えることができます。
スクワットで体の中で最も大きな筋肉群を鍛えれば、消費カロリーも大きくなり、基礎代謝も上がりますから、お腹の脂肪だけでなく体全体の無駄な脂肪を燃やしやすくすることができます。
腹筋運動ではお腹まわりを引き締めることだけしかできません。どうせ筋トレをするのなら、スクワットで基礎代謝を上げて、体全体を引き締めてより効率的に痩せましょう。
スクワットで痩せる!腹筋より楽に痩せる正しいスクワットのやり方
運動時にスポーツドリンクを飲むのは間違い
運動中や、後にスポーツドリンクで水分補給をすることは、かえって脂肪を増やすことになります。
何故なら、ほとんどのスポーツドリンクには砂糖が多量に含まれているので、血糖値を急激に上げてしまうからなのです。
カロリーゼロ、糖質オフ、シュガーフリーという表示のあるドリンクにも、人工甘味料が含まれていますのでこれもダメです。
砂糖や人工甘味料が体に入ると血糖値が急激に上がってしまうので、インスリンが大量に分泌されるため、余ったインスリンは脂肪として溜め込まれてしまうからです。
そもそも、砂糖と人工甘味料はダイエットの敵ですので運動時の飲料にも注意が必要です。
運動時の水分補給は、ミネラルウォーターがベストです。
まとめ
いかがでしたか。ダイエットに関して誤解していたことや間違った情報を受け取っていたことが意外にあったのではないでしょうか?ダイエットは何度も失敗すると再挑戦する気が失せてしまいますから、情報をよく吟味して賢くダイエットしていきましょう。
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