
ダイエットしなきゃいけないなあーと思っていても、つい先延ばしにしたり、
ダイエットを始めたのに、美味しそうな食べ物が目の前にあると、つい食べてしまったり
そんなとき、” ちょっとくらいだから大丈夫 ” とか、” 明日からダイエットすればいいや ”
などと自分に言い訳しつつも、自分の意志の弱さや努力の足りなさにガッカリしていませんか?
でも、ダイエットができない、続かないのは、意志の弱さや努力の足りなさのせいではありません。
あなたの脳のクセが「太る脳」になっているかもしれないのです。
ここでは、自分の脳のクセを見つけて、痩せることができる「ダイエット脳」、つまり「痩せる脳」へと変えていく方法をご紹介します。
太る脳と痩せる脳(ダイエット脳)
あなたの脳が「太る脳」になっていたら、ダイエットはうまく行きません。
逆に「痩せる脳」(ダイエット脳)になっているとダイエットがラクになります。
あなたの脳はどちらでしょうか。
太る脳のクセ
日常で何気なくやっている食べ方のくせや習慣に「脳」の傾向が現れます。
あなたの普段の食事と生活習慣を見てみましょう。以下のような食べ方のくせ、習慣、思い込みなどがあれば、あなたの脳は「太る脳」になっている可能性があります。
習慣で食べるクセ
- お腹が空いていないのに、”ランチの時間になったから”、”夕飯の時間だから”という、「一日三食食べる習慣」によって食べている。
- おやつの時間は、甘いものを食べてもいい時間だから食べる。
- 食べないと寝られないと思って、夜遅くでも食べる。
独り食べクセ
- テレビやスマホを見ながら、ゲームをしながらだらだらと食べてしまう。
- 夜ふかししていると、なんとなく食べてしまう。
- 冷蔵庫整理の為に、あるものをなんでも食べる。
- 残したらもったいない、残したらいけない、食物を粗末にできないからと、お腹がいっぱいでも食べる。
- 栄養のバランスよりも、食べたいと思うものを食べる。
- 簡単に作れてお腹がいっぱいになるものを食べる、外食やコンビニ食で済ます。(炭水化物中心になる)
家族のために食べるクセ
- 子供や家族の好きなものに合わせて、太るものを食べたり、食べすぎたりしてしまう。
- 家族の食べ残しがもったいないと食べてしまう。
- 家族が留守の時は、自分の分は何でもいいからと栄養もカロリーも考えずあり合わせのもので食事を済ましてしまう。
みんなで食べれば怖くないクセ
- 外食の時に、みんなが食べているから私もと、そんなに食べたくないのにつられて注文してしまう。
- バイキングでは食べなきゃ損だと思って、全種類食べる。
- 付き合いだからと言い訳をして太るものを食べてしまう。
- 今日は特別なイベントだからと食べてしまう。
- おみやげや、贈答品、差し入れなど、もらったお菓子につい手が出てしまう。
危機感食べクセ
- 仕事が忙しいから、今、食べておかなければ、食べる時間がなくなるかもしれないと、お腹がすいてないのに食べる。
- 地震や災害などいつ何が起こるか分からないから、いつもたっぷり食べておかなきゃいけないという不安感や危機感で食べてしまう。
買い置きクセ
- スーパーのお買い得品は、今食べないけどとりあえず買っておく。
- 買いだめした食品が賞味期限切れしそうなので、食べたくないけど食べる。
- コンビニに行くたびについで買いしてしまう。
グルメトレンド追及クセ
- 今話題の食べ物だから、新規オープンの店だから、今、食べなくては気が済まない、トレンドを先取りしたいからと食べる。
- 個数限定、期間限定、当店限定など、”限定もの”に飛びついてしまう。
ストレス解消食べクセ
- ストレスを感じるとつい食べ物に手が出る、やけ食いしてしまう。お酒もたくさん飲む。
- お菓子一袋を全部食べ終えなければ気が済まない。
- 無理なダイエットをして、空腹のツラさや好きなものを食べられないことに我慢できなくなり、ストレスで食べてしまう。
不活発・運動不足クセ
- 運動不足とわかっているが、運動が嫌い、めんどくさい。
- アウトドア系の遊びに興味がない。
- 休日は家の中で過ごすのが好き。
- 買い物はできるだけ通販で済ます。家事は家電を駆使して行う。
- 階段はイヤだ。混んでいてもエレベーターやエスカレーターを使う。
- 近所に行くのにも徒歩でなく、自転車や自動車で行く。
- 電車に乗るとすぐに空席を探してしまう。
痩せる脳/ダイエット脳のクセ
一方、「痩せる脳」の場合は、クセというよりは、考え方や意志においてダイエット志向になっていますので、「ダイエット脳」とも言います。
「痩せる脳」になっていると、ダイエットが特に辛いことだと思いませんから成功しやすくなります。
自制が効く
- ひとりで食べても、みんなと食べていても、食べるものの内容や量を自制することができる。
- おいしそうだから、今話題の食べ物だからと食べてしまったとしても、次の食事は少なくする、抜くなどの調整ができる。
- お腹が空いたときにだけ食べる。
- 腹八分目でやめられる。
- 太る食べ物に手を出さないでいられる。
独立独歩で目的追及
- トレンドでも、期間限定でも、みんなが食べていてもダイエットに不向きなものは食べない。
- 太る食べ物を薦められても、卒なく断れる。
- みんなの前でダイエット中だと宣言できる(何と思われても気にしない)。
- ダイエットの目的を達成することだけに集中できる。
合理的・計画的
- 食べる必要があるかないかを決めることができて、実行できる。
- セール価格になっていても必要のない食品は買わない。
- 不必要な買いだめ、買い置き、ついで買いをしない。
- 残すのがもったいないと思うので、注文するときに前もって量を確認し、量を少なくしてもらうようにお願いする。
- やむを得ないときは、食べ残すことを選択できる。
- バイキングでは食べられる量だけ皿に盛る。
- そもそも最初からバイキングや食べ放題には行かない。
感謝・喜び・活動的
- 食べ物を与えていただいた神様に感謝して、何でもよく味わってゆっくり噛みしめながら食べる。
- 食べることでストレス解消するのではなく、食べること以外のストレス解消法を知っていて、それを楽しめる。スポーツ、ダンスなどの体を動かす系、趣味に熱中するなど。
- 日常生活でなるべく歩く、階段を使う、家電に頼らない家事をするなど活発に動く。
- 積極的に外出する。人との交流を楽しむ。
痩せる脳になるには?
「痩せる脳」と「太る脳」の違いはお分かりいただけましたか?
「太る脳」になっていると、太る要因を作ってしまう日常のクセや習慣をほとんど何も考えずに行ってしまいます。
逆に「痩せる脳」は食事の仕方や生活習慣においてダイエットの意識が高い行動をとります。
ですから、この「太る脳」のクセを改めて「痩せる脳」に変えていけば、ダイエットを成功させることが可能になるのです。
ではどのようにしたら、「痩せる脳」になれるのでしょうか?
痩せホルモン「セロトニン」に働いてもらう
食欲は脳がコントロールしていて、”お腹が空いた”、”お腹がいっぱい”と決めるのは、大脳の視床下部です。
そして、脳の中には「セロトニン」という「瘦せホルモン」または「幸せホルモン」と呼ばれるホルモンがあります。
そしてこの「セロトニン」は、食欲をコントロールすることができ、脳を「痩せる脳」へと変えていくことができます。
さて「太る脳」になっているとは、脳が疲労している状態ということです。
疲労した脳は、“もっと甘いものを”、”もっと脂っこいものを” と求めますし、ドカ食いでストレスを解消しようとします。
満腹中枢も疲れてくるので、満腹を感じにくくなり、食べても食べても満足できません。
そこでセロトニンを分泌させて「太る脳」の満腹中枢を敏感にして、食欲をコントロールさせます。
そこには人の意志や自制心が働くのではなく、セロトニンが働いて食欲を抑制させるので、意志が弱い人でも食欲をコントロールできます。
ですから、このありがたいセロトニンを増やして、大いに働いてもらい、ダイエットを成功させましょう。
セロトニンを増やす方法
「セロトニン」とは人の心の状態を安定させる神経伝達物質です。満腹感や満足感を感じさせてくれるので、「瘦せホルモン」とか「幸せホルモン」とも呼ばれています。
ですから、セロトニンが不足すると、食べても食べても満足感を得られないから、太りやすくなり、ダイエットできない「太る脳」になるのです。
ダイエットの成功のためには、セロトニンを増やして、食べ過ぎなくても満腹を感じたり、好きなものを食べられなくても満足できる「痩せる脳」を作ってもらうことが必要です。
それでは、セロトニンを増やす12の方法をご紹介します。
1.食事で増やす
セロトニンを増やすには、トリプトファンという必須アミノ酸の含まれる食材を積極的に摂取することです。
トリプトファンが含まれていて、太りにくい食べ物としてベストなのは、豆腐、豆乳、納豆などの大豆食品です。他にも、バナナ、マンゴー、ごま、落花生などに含まれています。
2.リズム運動をする
セロトニンは一定のリズムをもった運動をすることで分泌が促進されます。
リズム運動であり、ダイエット運動にもなるのが、ウォーキングや軽めのジョギング、自転車こぎです。
ただし、セロトニンが効果的に働くために、リズム運動の運動時間を守る必要があります。 セロトニンは、運動を始めて5分後にセロトニン濃度が高まり、20~30分でピークになりますので、毎日20~30分間のリズム運動をすればそれで十分です。
それ以上運動を続けて疲労を感じると、かえってセロトニンの機能が低下してしまいます。 また、自分にとってつらいと感じる激しい運動や、苦手な運動の場合も効果は期待できません。
20~30分ですので、毎日楽しみながらできる自分の好きなリズム運動をしましょう。リズムに合わせて運動するエアロビクスやジャズダンス、ヒップホップ、ズンバなどのダンスも効果的です。
ガムを噛むことや、食事の時によく噛むこともリズム運動のひとつです。
3.首のストレッチ
首にはたくさん脳が刺激されるツボがありますから、首のツボを刺激してセロトニンの分泌を活性化しましょう。
首のかんたんストレッチ方法
まず息を深く吸いながら、右手で左の耳を軽く押さえ、息をゆっくりと吐きながら右の方向にゆっくり頭を傾けていきます。首がよくストレッチされて気持ちいいと感じながらよく伸ばしましょう。同じように反対側もゆっくりと行います。 首をゆっくり回したり、腕を回して肩甲骨をストレッチすることも効果的です。
4.日光を浴びる
日光を浴びるとセロトニンが分泌されます。
朝起きたらすぐに窓を開けて新鮮な朝の空気を吸って、朝日を浴びましょう。
朝から日光を浴びることは、セロトニンを増やすだけでなく、午前中の排泄を促すことができますし、その日一日の生活リズムを整えることができるので心身の健康にもつながります。
でも、夜更かしや寝坊をしたり、昼夜逆転の生活をしたり、生活が乱れてしまうとセロトニンを増やすことができませんので注意しましょう。
5.スキンシップ
「30秒のハグでその日ためこんだストレスの1/3は解消される」と言うそうですが、人や動物とスキンシップをすることで、脳が幸せな気持ちになり、セロトニンを大量に分泌させることができます。
6.笑顔でセロトニンを増やす
笑うことで口角が上がると「幸せホルモン」であるセロトニンが分泌されます。
いつも喜んでいる人や何事でも楽しんでいる人、常にポジティブな人は、笑顔になりやすくてセロトニンも増え、ダイエットできます。
さらに笑う事は免疫力を上げるそうなので、風邪などの病気にもなりにくくなります。
7.泣いてセロトニンを増やす
逆に泣くことでもセロトニンが分泌されます。
泣いて感情を出し切ることは、ストレス解消にもなりますので、ますますセロトニンが出やすくなります。また、映画や演劇を見て感動した時でも、セロトニンが分泌されるということです。
8.腸を温める
お腹が冷えているとセロトニンが分泌されませんので、お腹を温めましょう。
女性は特に冷え性の方が多いので、使い捨てカイロや腹巻などを使ってお腹を常に温める工夫をしましょう。
9.恋をする
恋をした人がキレイになったり、痩せたりすることがありますが、それは恋をすると「幸せホルモン」であるセロトニンが分泌されるからです。
セロトニンの分泌により、ストレスがたまりにくくなり、精神が安定するので食べ過ぎを防ぐことができるのです。
さらに恋したときに分泌されるのはセロトニンだけではなく、ドーパミンやエストロゲンなどダイエットや美容に効果的なホルモンも分泌されるのでキレイになるという訳です。
また、男性の目を意識すると太らないようにという意識が働くからダイエットできるのかもしれません。ちなみに、恋愛対象は芸能人や漫画のキャラクターでも効果があるそうです。
10.熱中する
好きな趣味やスポーツ、またはアイドルなどに熱中して楽しむことでも、セロトニンの分泌を促すことができますし、ストレス解消にもなります。
だから、ストレスを感じたら、食べることではなく、何かに熱中することを選びましょう。
11.リラックスする
セロトニンの分泌には、リラックスすることが大変有効です。
ストレスを感じているなあ、疲れているなあと感じたら、リラックスできることをしましょう。
一日の終わりに、アロマの香りでリラックス、リラックス系の音楽やヒーリンング音楽を聞く、入浴する、深呼吸する、瞑想することなど自分の好きな方法でリラックスする時間を持つことで睡眠ダイエットのためになるセロトニンが出てきますし、良い睡眠へと誘導されていきます。
12.悩まない
人生には悩み事はつきものですが、一日中悩み事を考えているとストレスになり、セロトニンの分泌が妨げられてしまいます。
そうなるとダイエットどころか、心も体も病んでしまいます。なのでせめて一日のうちで悩まない時間を作るようにしましょう。
特に寝る前に悩み事を考えてしまうと良い眠りになりませんので、リラックスタイムを悩まない時間とするとか、ヨガや瞑想をする時間を持ってもいいでしょう。
起こってもいないことや、自分の力では変えることのできないことに不安になりそうになったら、ぜひ、今与えられている「恵み」に感謝する時間を持ってください。衣食住が足りていること、家族がいる、友達がいることなど当たり前のように思っていることを一つ一つ書き出して感謝してみると心が落ち着いてきますよ。
まとめ
いかがでしたか? ダイエットの成功を阻む「太る脳」を「痩せる脳」(ダイエット脳)へと変えていくために有効なセロトニンを増やす方法をご紹介しました。無理でツラいダイエットではなく、「幸せホルモン」であるセロトニンがたくさん分泌されるようなラクで楽しいダイエットをしてキレイになって行きましょう。