
”疲れたとき、ストレスが溜まったとき、イライラしているときに甘いものを食べると落ち着く”、”おなかいっぱいたけどスィーツは別腹”、”美味しそうなスィーツを見たら食べずにはいられない”・・・
そんなあなたは「砂糖中毒」になっているかもしれません!
「砂糖中毒」になると太るだけではなく、頭痛や生理痛など女性を悩ます体調不良が引き起こされることがありますので、砂糖中毒にならないように手をうたなくてはなりません。
そこで今回は、”砂糖をやめたら痩せた”とか、”不快なプチ不調からも解放された”という声もあがっている「砂糖断ち」についてご説明します。
この記事の目次
知らず知らずに砂糖中毒に?
甘いものがやめられない
ダイエット中なのに、太るのは分かっているのに、”甘いものがやめられない”と悩む人は、”甘い誘惑”に負けてしまう自分の意志の弱さを嘆く必要はありません。
あなたは砂糖中毒になっているかもしれないからです。
砂糖は新種のニコチンです。実際、砂糖の中毒性はコカインの8倍もあります。(内科医 マーク・ハイマン博士)
そうなのです! 甘いものをやめられないのは、砂糖に強い中毒性があるからで、それゆえに砂糖は”白い麻薬”とも呼ばれているのです。
こんなことはありませんか?
- 疲れた時や、イライラするときに甘いものを食べたくなる
- ほっと一息コーヒータイムには、スィーツも一緒に食べる
- ランチのパンは、おかずパンと甘いパンを組み合わせて買う
- オフィスにも家にもスナック菓子を常備
- お腹いっぱい、でもデザートは別腹
どうでしょうか? このパターンはヘビースモーカーの習性と似ていませんか?
ですから、砂糖中毒も体に良くないとは重々分かっていても、砂糖を求めてしまうという習性にあらがうことが難しいのです。
知らないうちに砂糖を過剰摂取している?
実は、特に甘いものが好きな人でなくても、知らず知らずのうちに砂糖を過剰摂取しているのです。
何故なら、砂糖が使われているのはスィーツだけではなく、ほとんどの加工食品、インスタント食品、レトルト食品、冷凍食品やドレッシング、ケチャップ、ソースなどの調味料類、コンビニ弁当のおかずやお惣菜、スナック菓子にまで幅広く砂糖が使われているからです。
また、100%濃縮還元ジュース、炭酸飲料、エナジードリンク、滋養強壮ドリンクにも、カフェのラテ類、ホイップクリームなどにも砂糖が入っています。
大人も子供も1日あたりの砂糖摂取量の適量は20gだということですが、ペットボトル1本(350ml)の甘いジュースを飲んでしまえば、軽く20gをオーバーしてしまいます。
加工食品やスナック菓子を食べることが病みつきになっているというのなら、また、何にでもケチャップやソースをつけなければ気が済まないというのなら、甘いものでなくても知らず知らずのうちに、砂糖を過剰摂取していることになるのです。
ということは、あなたはもしかしたらすでに砂糖中毒になっているか、もしくは砂糖中毒予備軍かもしれません!
砂糖はスパッと断つ
私たちが甘いものを欲しがるのは、まったく自然なことです。 何故なら「甘味」は私たち人間に与えられた「味覚」という素晴らしい感覚の一つだからです。
でも、太るからと言って「甘味」をすべて排除してしまったらどうでしょうか? それでは食事を楽しむことが出来なくなってしまいます。
ですからダイエットで排除すべきものは、「甘味」そのものではありません。本当に排除すべきものは「砂糖」なのです。
しかし、砂糖の依存性はタバコや麻薬以上に強いので、いったん依存症になったら砂糖をやめるはかなり難しそうです。
また、砂糖の依存症は、タバコや麻薬、アルコール依存症のように他者から見ても分かりやすいものではなく、自覚しにくいものなのでたちが悪いです。
でも、砂糖依存症が引き起こすと考えられていることはこんなにあります。
- 虫歯、歯周病
- 口臭
- 肥満
- 糖尿病
- 偏頭痛
- 動脈硬化
- 高脂血症
- 高血圧症
- 冷え性
- 月経不順
- 子宮筋腫
- 免疫機能の低下
- 花粉症ほかのアレルギー
- 老化の促進
- 骨をもろくする
- 体臭
- 肌荒れ
- 動脈硬化
- 心臓病
- 視力低下
- すぐキレる
- 無気力、うつ
- 認知症
- 集中力の低下 など
あれもこれも砂糖が原因だったのだと知って、驚くというよりは、合点がいきました。
逆に言えば、砂糖断ちが出来れば、このような不快な症状から解放されるということですよね。
実際、砂糖断ちを一年以上続けた方の体験談によると、花粉症の症状が無くなった、慢性的な倦怠感がとれた、虫歯が出来ないようになった、肌荒れが改善された、偏頭痛が緩和されたなどの声が上がっています。
もちろん、ダイエットにも有効なので、是非とも砂糖断ちを成功させたいです。
砂糖断ちのやり方
「砂糖断ち」のやり方は、いたってシンプルです。
砂糖をいっさい口にしないことです。
お菓子や甘い飲み物だけではなく、料理からも砂糖を排除します。
しかも、徐々に砂糖を減らしていくのではなく、スパッと断ってください。
麻薬の依存性の8倍の強さがあるのですから、麻薬中毒者と同じやり方をしなくてはなりませんので、砂糖をスパッと切るべきなのです。
また、人工甘味料も断ってください。
「ノン・シュガー」、「シュガーフリー」、「砂糖不使用」、「ダイエット飲料」など表記はいろいろですが、これらのものにはすべて人工甘味料が入っています。
人工甘味料の怖いところは、砂糖よりも甘くカロリーが無いけれども砂糖と同じく依存性があるということです。
砂糖よりも甘くてしかもカロリーがゼロということから、太らないと思ってしまいますが、実は人口甘味料の甘さは砂糖よりも急激に血糖値を上げて、多くのインスリンを分泌させますから、かえって太ってしまうのです。
砂糖入りの加工食品や料理の味付けにも注意してください。
ほとんどの加工食品や総菜、外食時の味付けには砂糖が使用されていますので、買い物の時には成分表を良く見て砂糖が含まれていないかどうかをチェックしてください。
砂糖断ちとは要するにあなたの食事から、砂糖の入った食べ物と飲み物をすべて排除する、それだけです!
砂糖断ち成功の秘訣
砂糖は断っても、甘味は断たないことが砂糖断ちの成功の秘訣です。
そのため、甘味は絶対に欲しくなることを見越して、いつも果物を用意しておきましょう。
外出する時には、ドライフルーツをもっていきましょう。
なお、市販のドライフルーツには砂糖を混ぜているものがありますが、それは絶対ダメです。成分表示をよく注意して見ましょう。
まず21日間砂糖断ちしてみよう
21日間砂糖断ちができたら、砂糖依存症から抜け出せます!何故なら、味蕾(みらい)という舌の細胞は21日間で生まれ変わるからです。
また、新しいことを習慣づけるには21日間かかると言われています。だから21日間とにかく頑張って、砂糖断ちをしましょう!
個人差もありますが、砂糖を断って数日後に禁断症状が出て来ることがありますが、そこが山場ですので、果物を食べて何とか乗り越えてください。
また、周囲の人たちに砂糖断ちを宣言して理解を求め、協力してもらうようにしましょう。
21日間砂糖を断つことが出来れば、そこから先は意識せずに自然に砂糖を避けていくようになります。
でも、もし失敗してしまったとしても、諦めないでください。もう一度最初から21日間チャレンジを始めればいいだけです。
砂糖を断った後に起こるスゴイ効果を楽しみにしながら、頑張っていきましょう。
果糖では太らない
フルーツに含まれている果糖も糖だから太るのではと思うかもしれませんが、果糖と砂糖とはまったく別ものです。
砂糖は精製される過程で食物繊維などの大切な栄養を失ってしまうので、急激に血糖値を上げ、インスリンを大量に分泌させてしまうので、太ります。
でも、果物には大量の食物繊維が含まれているので、血糖値を急激に上げませんし、インスリンの分泌もほとんどありませんから太らないのです。
砂糖の代わりになるもの
砂糖を断って一番困るのは料理の味付けだと思いますが、以下のもので十分に代用できます。
- 果物のデーツや乾燥アプリコットを数時間水に浸した後、水気を切ってブレンダーで粉砕して料理に入れてください。
- はちみつは、必ず純正のものを使用してください。水あめなどが混ざっているものはNGです。
- メープルシロップも同様に純正のものを使用してください。
- みりんは和食料理の味付けの時、砂糖代わりに使います。
- 黒糖は食物繊維が無いのであまりおススメではありませんが、ビタミンやミネラルが多少含まれているので、どうしてもの場合に限って使ってください。
砂糖断ちをやってみた結果
砂糖断ちに挑戦している私の数週間の効果について書きます。
甘味についての感受性が鋭くなった
1週間ほどで、口の中が常に甘い感じがしてきました。
フルーツや新鮮な生野菜の甘味が以前よりも濃くなった印象があります。
うっかり砂糖が含まれている総菜を食べてしまったことがありましたが、それに含まれている砂糖の甘味は、フルーツや生野菜とは違う、何か人工的な味だと感じました。
口の中が絶えず甘いので、割とラクにスィーツや甘い飲料の誘惑を避けることができました。
目が甘いものを求めていた
砂糖断ちを始めてからスィーツを見た時に気がついたのですが、私は甘いものを求めていたのではなく、目が欲しがっていたのだということです。
スィーツの見た目の形や色からくる可愛さ、美しさから「美味しさ」を連想し、その美味しいスィーツを食べたことによって得られる「幸せ感」を求めていたことに気がついたのです。
このことから、あれだけスィーツを食べたい欲を抑えられず、太ると分かっていても食べるのをやめられなかった理由が分かりました。
スィーツを食べることで「幸せな気持ち」を得ようとしていたこと、でも食べ終わってしばらくすると幸せ感が消えるのでまたスィーツを食べて幸せな気持ちになろうとする、そしてまたスィーツを食べるという砂糖の魔のスパイラルにはまっていたのでした。
今は果物の甘さから十分に幸せ感を得ることができることを知ったので、スィーツを見ても「ああ、おいしそうだな。でも偽りの幸せ感しかもらえないな」と考えるようにしています。
意外にも禁断症状がない
甘いものを我慢するのは大変かなあと思っていましたが、意外なことに甘い誘惑を無視することが出来ています。それはおそらくフルーツを食べる量を意識的に増やしているからだと思います。
今のところ体調に変化はありませんが、数か月後にどうなるかが楽しみです。
砂糖断ちのスゴイ効果は時間が経過していくうちにもっと実感できることと思います。大事なことは、砂糖を自分の食べ物の中から完全排除するという食習慣を確立することにあるので、ガンバッテ続けます。
まとめ
甘いもの好きな人たちばかりでなく、ほとんどの人が知らず知らずに砂糖中毒になっている可能性があります。砂糖は私たちを太らせるだけではなく、いろいろなプチ不調も引き起こします。だから、砂糖をやめることでの効果はほんとに凄いものがありますので、ぜひあなたも「砂糖断ち」に挑戦してみてください。