カロリーゼロは甘い罠?本当に太らないの?

普通の砂糖入りのスィーツと、”カロリーゼロ”と表示があるスィーツが並んでいたら、あなたはどちらを選びますか?

”カロリーゼロ”の方を選んだとしたら、何故ですか? ”ダイエットしているから”、”太りたくないから”、”普通のより甘いから”と言った理由でしょうか?

でも甘いのにゼロカロリーなんて、そんなに”甘い話”があるのでしょうか? 実際、カロリーゼロの商品でかえって太ったということや、健康に悪影響があるという話を聞きます。 

そこで今回は「カロリーゼロにたまされるな」の著者である大西睦子医学博士の見解をもとに、カロリーゼロの甘味料について調べてみました。

甘くてもカロリーゼロなのは何故?

カロリーゼロでもしっかりと甘いダイエット飲料やスィーツの甘みを作っているのは、人工甘味料異性化糖という天然甘味料ですが、いったいどういうものなのでしょうか? 

砂糖はサトウキビやてんさい(サトウダイコン/デーツ)などの植物を原料として作られますが、人工甘味料の甘みは科学的に合成されたもの(化合物)です。

異性化糖は「主にブドウ糖からなるコーンシロップ(トウモロコシ)を酵素かアルカリによって異性化した果糖とブドウ糖とを主成分とする糖」(Wikipedia)という天然甘味料です。日本では、乳酸菌飲料、炭酸飲料、紅茶飲料によく使われています。

人工甘味料の甘さは砂糖の数百倍から数万倍

日本で認可されている主な人工甘味料は、アセスルファムカリウム、アステルパーム、サッカリン、スクラロース、ネオテームです。

さてこれらの人工甘味料は砂糖と比べるとどれくらい甘いのでしょうか?

アセスルファムカリウムは200倍
アステルパームは160~220倍
サッカリンは200~700倍
スクラロースは600倍
ネオテームは7000~1万3000倍

恐ろしい数字ですね。でも実際カロリーゼロ飲料を飲んでみると、そんなにも甘い感じはありませんよね?

それもそのはず、これだけの甘さのゆえ、砂糖の使用量よりもずっと少ない使用量で済むのでかなり薄められているからです。

5㎉未満なら「カロリーゼロ」

それでは人工甘味料の「カロリーゼロ」とは、本当にカロリー無しなのでしょうか?

実は、日本の食品成分表示の基準においては、100ml当たり5㎉未満なら「カロリーゼロ」、「無」、「ノン」、「レス」、「フリー」と表示してもいいということです。

すなわち、「カロリーゼロ」とはカロリーが無いということではありません。

ちなみにビールなどの「糖質ゼロ」とか「糖類ゼロ」という表示も同じことで、100ml当たり糖類が0.5g未満なら「糖類ゼロ」と表示できるのです。

また、成分表示に「糖質」または「糖類」と書いてなくても、「炭水化物」が表示されていたら、「糖質」「糖類」が含まれているということです。

何で甘いのかを原材料でチェックしよう

人工甘味料は、ダイエットアルコール、ノンアルコール、ダイエットドリンク、スポーツドリンク、コーヒー飲料、乳酸菌飲料によく使われています。異性化糖は、炭酸飲料、果汁飲料、乳酸菌飲料に使われています。

「カロリーゼロ」、「カロリーオフ」、「微糖」、「甘さ控えめ」、「ノンシュガー」などの表示があるのなら、人工甘味料や異性化糖が入っていると思っていいのですが、もっと確実に分かるのは商品の食品表示を見ることです。

原材料の中に、以下のような人工甘味料や異性化糖が入っているかどうかチェックしてみましょう。

人工甘味料は「甘味料」と表示されていて、アセスルファムカリウム(アセスルファムK)、アステルパーム、スクラロースなどが使われています。特にアセスルファムKは、「糖質ゼロ」、「カロリーゼロ」のアルコール飲料によく使われます。

異性化糖は、ぶどう糖果糖液糖、果糖ぶどう糖液糖高フルクトース・コーンシロップなどと表示されています。

食品では、ダイエットスィーツ、シリアル、ジャム、パン、ヨーグルト、ケチャップなどに異性化糖が使われています。

カロリーゼロの甘い罠

甘くてもカロリーゼロのドリンクを水代わりに飲んでいるとか、食事時に甘い炭酸水を飲まなければ気が済まないというのなら、あなたはかえって太ってしまうばかりではなく、健康も脅かされてしまうかもしれません。

ここでは人工甘味料入りの飲料や食品を過剰に摂るまたは毎日のように摂ることのリスクについてご説明します。

脂肪をためこむ

人工甘味料は砂糖よりカロリーが低くても、甘さは砂糖の数百倍ですから、糖分を大量に摂ったときと同様に、血液中に大量の糖が急激に送り込まれるので、血糖値(血液中の糖の濃度)が急上昇してしまいます。

すい臓は人工甘味料の糖分によって急に上がった血糖値を急いで下げようと、インスリンを大量に分泌し、血液中に大量に増えた糖を細胞内に送り込みます。それによって血糖値は急激に下がるのですが、細胞内には大量の糖が余った状態になってしまうのです。

この過剰になった糖が脂肪細胞の中に中性脂肪として溜め込まれてしまう、つまり太ってしまうということになるのです。

すなわち、カロリーゼロの飲料や食品を毎日のように摂っている、摂り過ぎているのなら、太ってしまうということになります。

味覚が鈍くなって食欲が増す

普通の砂糖なら太ることを警戒するので量を控えめにしたり、使わないという自制が働きますが、ダイエットシュガーだと安心して入れすぎたりしていませんか?

しかも人工甘味料は普通の砂糖よりも甘いので、その甘みの濃さに慣れてしまうと、甘みを感じる味覚が鈍くなっていくので、どんどん甘いものを食べたくなってしまいますから太ってしまいます。

また、胃腸やすい臓にも甘みを感じるセンサーがあり、人工甘味料入りの飲料や食べ物でも甘みセンサーが反応します。胃が甘みを感知するとグレリンと言う食欲を促進するホルモンが分泌されますので、食欲が増してしまい、肥満につながってしまうのです。

依存性がある

砂糖にはコカイン以上の依存性があると言われていますが、砂糖の数百倍も甘い人工甘味料はその依存度も砂糖より大きくなります。

水代わりにダイエット飲料を飲んでいるとか、食事のときにお茶ではなくダイエット・コーラを必ず飲むなどという方はすでに依存症になっているかもしれません。

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糖尿病など健康に影響

日本人はアメリカのように超肥満体の人が少ないのに、糖尿病にかかる人が年々ふえているそうです。生活習慣などいろいろな要因で糖尿病にかかると思われますが、もしかしたらダイエットドリンクもその一因となっているのかもしれないのです。

人工甘味料入りダイエット飲料を飲んでいる人は、飲んでいない人に比べて糖尿病にかかるリスクが1.7倍もあるということなのです。(出典:人工甘味料入りダイエット飲料の糖尿病発症リスクー週刊朝日2017年10月13日号より)

さらに肥満傾向がある人や糖尿病にかかりやすい人はダイエット飲料を好んで飲む傾向があるらしいのです。 もしも「カロリーゼロ」なら血糖値が上がらないだろうと思ってダイエット飲料を飲んでいるのだとしたら、知らず知らずのうちに糖尿病になるリスクを大きくしていることになります。

腎機能が低下したり、脳卒中や心筋梗塞のリスクも高まるというデータもあります。

心の健康にも影響

人工甘味料入りの飲料、特にダイエット炭酸飲料が脳内神経伝達物質を減らし、うつ病のリスクを高めてしまうというアメリカの調査結果があります。

つまり、人工甘味料のアステルパームが体内で代謝されたときに、神経伝達物質のセロトニンやドーパミンなどを作るためのチロシンやトリプトファンが脳へ送られるのを邪魔してしまうので、神経伝達物質が減ってしまい、うつ症状が現れるということです。

カロリーゼロ食品はダイエットに役立っていない

飲み物がカロリーゼロだからその分のカロリーを摂れると思って揚げ物など高カロリーの食べ物を余計に食べたりしていませんか?

ダイエット飲料に頼り過ぎて、暑いときなどは水がわりにどんどん飲んでませんか?

ダイエットの辛さを紛らわせるため、スカッとしたいために、ダイエット炭酸飲料を飲んでしまい、それが引き金になって、スィーツや甘い飲み物を飲んでしまうということはありませんか?

コーラなどの甘い炭酸飲料が大好きなアメリカ人には肥満が多いということで、彼らは早々に人工甘味料を使った”ダイエット”炭酸飲料を開発し肥満対策をしました。しかし、アメリカ人の肥満は今だに国民病ですし、医療費が国の予算をむしばんでいます。

つまりダイエット炭酸飲料は全然ダイエットに役立っていないということではないでしょうか。

甘いものが欲しいのなら自然からとる果糖が一番

果物や野菜に含まれる果糖から糖分を摂ることが健康にもダイエットにも最良の方法です。

何故なら果物と野菜には食物繊維が含まれているため、食物繊維の働きによって果物や野菜に含まれる果糖はゆっくりと吸収され、血糖値を急激に上げることがなく、太らないからです。

さらに、野菜と果物にはビタミン、ミネラル、抗酸化物質など栄養が豊富ですし、生で食べることによって胃腸に余計な負担をかけることなく消化吸収されますからダイエットにも健康にも良いのです。

やっぱり、既成の甘いドリンクはやめて、自家製の野菜・果物ジュースを飲んで甘味を摂るのが一番です。

ダイエットスィーツでなく果物を食べましょう。ドライフルーツでもOKですが、市販のものにありがちなのは砂糖が混入されているので砂糖や甘味料を添加しないものを選びましょう。

料理の味付けにはみりんやメイプルシロップを使うことをおススメします。

ダイエット中に飲んではダメな太る飲み物。甘くても太らない飲み物。

まとめ

やっぱり甘いものを楽しみながらダイエットをしようとするのは、「甘い」ということでしたね。健康のためにも今日から安易に甘味料入りの飲料と食品を摂るのはやめてください。そのかわり、自然の甘味にあふれていても低カロリーの新鮮な果物や野菜をたくさん食べることでお腹を満たし豊富な栄養を摂るダイエットをしてくださいね。

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