
ダイエットしているときに誰もがきっと思うことは、
”これ食べたら太るかな?”ではないでしょうか?
これって、結構重要な疑問ですよね?
様々な食材や食品があふれている今日においては、何がダイエットにいいのか悪いのかを見極めることが実はとても難しくなっています。
ですから知らず知らずのうちに、かえって太ってしまう食べ物を選んでしまうこともあるのです。
そこで今回は、”えーっ!これも太るの!?”と意外に思う太る食べ物のことと、何故それらが”太る食べ物”なのかをご説明します。
ダイエットに良さそうに見えて、実は太る食べ物とは?
”太る食べ物”と言ってすぐに思い浮かぶものは何ですか?
甘いもの、ごはんや麺、パンなどの炭水化物、揚げものや脂が多い肉類、ピザやお好み焼きなど粉ものとかですよね。
ダイエットをしているときは、よくよく注意して、こういう食べ物をなるべく少なくするとか、食べないようにしたり、最初から買わない、料理しない、お店に行かないなどひたむきに努力していることでしょう。
でも、食品にこんな表示があったらどうしますか?
「シュガーフリー」「ノーシュガー」「砂糖不使用」「微糖」
「糖質オフ」「糖質カット」
「ノンオイル」「オイルフリー」「低脂肪」「無脂肪」
「ゼロカロリー」「カロリー何%オフ」「ローカロリー」などなど
こんなことが書いてあったら、”うーん、これなら食べても太らなそう” って思いますよね?
果たして、その考え方って大丈夫なんでしょうか?
ダイエット中は甘いものやグルメなお食事などいろんな大好物を我慢していますよね?
そういうときにこのように”やさしい”表示があると、ついこんな風に思ってしまうのではありませんか?
”砂糖が入ってないから、低脂肪だから、ゼロカロリーだから・・・食べても太らないわ。”
でも気がついていますか? その商品のパッケージには、”太らない”とはいっさい書いていないということを。
ダイエットを頑張っているあなたの強い希望的な願望が、あなたに”太らない”と思わせているのです。
ですから私たちは食べるものを選ぶときに冷静になって、よく気をつけて選ぶべきなのです。
ゼロカロリーでも甘いのなら太る
食品や飲料のカロリーを低くしたり、カロリーゼロにするためには、人工甘味料が使われています。
コーンシロップが一番有名な人工甘味料で、他にも、アスパルテーム、スクラロース、サッカリン、エリストールなどがあります。
また、コーンシロップは、果糖ブドウ液糖、異性果糖、液性果糖と表示されることがあります。
人工甘味料入りの食品を見て、私なんかは、”カロリーがほとんどゼロに近いのだから太らない。たくさん食べてもカロリーの摂り過ぎにはならないはず。”と思ってしまいます。
そして、それを食べてみると、”ちゃんと甘い”のでむしろホッとします。
私の頭の中では、”人工甘味料の入った食品はいまいち甘味に欠けるのでは?あまり甘くないのでおいしくないのでは?”という固定概念があったからです。
そうなのです。人工甘味料の甘さは砂糖に劣らないどころか、砂糖の数百倍も甘いものがあります。
甘味が強められているからこそ、心惹かれてしまうのですが、実はこの強い甘味が、肥満を招くことをご存知でしょうか?
わたしたちが食事をすると、血液中の糖分の量が増え、濃度が上がります。つまり、血糖値が上がります。
この糖分は血液と一緒に体内に流れて体中の細胞へと糖を送り込んでエネルギーにします。ですから血糖値の濃度は食事のあと2、3時間かけて徐々に下がっていきます。
でも、炭水化物や甘い物を食べ過ぎたり、食事を早食いしたりすると、血液中の糖の濃度が急激に上がってしまいます。
血糖値が急激に上がると、体は血液中の糖分のレベルを一定に保とうとするために、すい臓からインスリンを大量に分泌させ、すばやく血液中の糖を体中の細胞内に送り込みます。
しかし、細胞は大量の糖をすぐにエネルギーとして使う必要がないので、過剰な糖は細胞内に中性脂肪としてため込まれます。
このように溜め込まれた中性脂肪は、空腹時に使われればいいのですが、間食をしたり、お腹がすいてないのに食事をしてしまうと、使われないまま、中性脂肪として居座ってしまうことになります。
そして毎日のように間食をする、大食いをする、夜遅く食べるなどが繰り返されると、肥満になってしまいます。
人工甘味料入りの食品や飲料の怖いところはここです。
カロリーがほぼゼロでも、人工甘味料の甘さは砂糖の数百倍になるものがありますから、食べる量が少なくてもその強い甘みが、砂糖よりもっと急激に血糖値を上げてしまうのです!
ゼロカロリーだからと言って人工甘味料の入った食品や飲料を毎日のように食べていたらどうなるでしょうか?
太らないということはまったく無いということですし、それどころか、むしろ太るリスクを上げてしまうのです。
ですから、人工甘味料が含まれている食品や飲料には注意をしてください。
毎日食べたり、普通の食事と置き換えたり、食べ過ぎたりしないようにしてください。
甘いものが食べたくなったら果物を
人工甘味料入りの食品がそんなに太るのなら、まだ普通の砂糖入りの方がマシだと思いますでしょうが、砂糖には中毒性がありますので、砂糖入りの食品や飲料をしょっちゅう飲食しないようにしてください。
できれば、砂糖から離れるようにしてほしいです。
甘いものが欲しくなったら、果物を食べましょう!
”でも果物だって「果糖」という「糖」があるし、果糖は甘いのだから、果物を食べたら太るのでは?”という疑問を持つかもしれませんね。
いえ、果物を食べても太らないのです。
何故なら、果物は自らがもっている消化酵素によって、あらかじめ体に吸収されやすい状態になっているので、胃の中で消化される必要がなく、すみやかに胃を通過して腸に運ばれ、腸壁から栄養が吸収されます。
要するに食べた果物のすべての栄養が体のために用いられます。
一方、ごはんや肉など他の加熱された食べ物の場合は、胃で消化されるのに多くの時間とエネルギーが費やされる割には、すべてを消化しきれません。
未消化の食べ物は体の栄養にはならないので、老廃物となり、やがては脂肪として体内にため込まれてしまうので、太ってしまうのです。
また、果糖の甘味は、血糖値を急激に上げません。
それは果物に豊富に含まれている食物繊維の働きによって糖が血液中に穏やかに吸収されていくからです。
血糖値の上昇が穏やかなので、血液中の糖を細胞に過剰に流れ込むことがないので、糖が余ることもなく、余った糖が中性脂肪に変わることもないのです。
ですから、甘いものを食べたくなったらフルーツを生で食べましょう。
甘いものがやめられない人がダイエットするならフルーツを食べよう
まとめ
いかがでしたか。”砂糖を使っていない”、”カロリーがない”などと書かれている食品や飲み物でも、”太らない食べ物”とは言えません。でも、太りたくないけど甘いものは食べたい、飲みたいという強い願望が ”太らない食べ物”と思わせてしまうものがあります。ですから私たちは注意深く食べるものを見分けていく必要があるのです。実は、”加工食品”も”太る食べ物”として注意が必要ですので次回は加工食品を取り上げます。