
唐揚げとか焼肉とか、脂っこいものを食べてしまったときや、ご飯やパン、スィーツなどの糖分を摂り過ぎてしまったとき、体がどんどん糖や脂肪を吸収していくような感じがして後悔したことありませんか?
そんな時目に付くのは、”脂肪の吸収を抑える、糖の吸収をおだやかにする、体についた脂肪を減らす”と書いてあるトクホのお茶です。
トクホのお茶を飲めば体脂肪がつくのを回避できそうですが、なぜお茶でダイエットできるのでしょうか?ほんとうに痩せられるのでしょうか?
そこで今回は、なぜトクホのお茶でダイエットできるのか、痩せられるのかを調べてみました。そして最も効果的なお茶ダイエットのやり方についてもご説明いたします。
この記事の目次
トクホの表示は期待できる!

コンビニやスーパーにずらっと並んだ商品の中で最近目立つようになってきたのが、”脂肪の吸収を抑える”とか、”お腹の調子を整える”などと表記された「トクホ」の商品です。
そもそもこの「トクホ」って何でしょうか?
トクホの正式名称は「特定保健用食品」で、特定保健用食品とは、”食生活において特定の保健の目的で摂取する者に対し、その摂取により当該特定の保健の目的が期待できる旨の表示を行うもの。”です。
また、特定保健用食品として商品を販売するにおいては、その表示について消費庁長官の許可を得なければなりません。
つまり国の許可なく”脂肪の吸収を抑える”などと表記してはいけないということです。
ということは、トクホのお茶に表記されている下記のような効果に対して私たちは期待をもっていいのです。
- ”脂肪を代謝する力を高め、体脂肪を減らすのを助ける”
- ”体脂肪を減らすのを助ける”
- ”脂肪の吸収を抑える。血中コレステロールを減らす”
- ”食後の糖の吸収と食後の血中中性脂肪の上昇をおだやかにする”
- ”脂肪の吸収を抑えて、体に脂肪がつきにくい!”
つまりトクホのお茶を飲めばダイエットできると期待するわけですが、なぜトクホのお茶にダイエット効果があるのでしょうか? お茶の何によって痩せることができるのでしょうか? そこで、実際の商品を例にして説明いたします。
体についた脂肪を減らす2つの成分
トクホのお茶を飲むことによって、すでに体についた脂肪を減らすことができるのは、「茶カテキン」や「ケルセチン配糖体」というポリフェノールの働きがあるからです。
脂肪を分解・消費する茶カテキン
お茶の渋味や苦味のもととなっているのが、「茶カテキン」で、緑茶の中に含まれるお茶特有のポリフェノールです。
茶カテキンが代謝の働きをサポートして脂肪を減らします。
つまり、体に溜まった脂肪が茶カテキンによって分解され、分解された脂肪が消費されてエネルギーへと変わっていくということです。
茶カテキンはまた、抗酸化作用があり、病気や老化の原因となる活性酸素を取り除きます。生活習慣病を予防したり、殺菌・抗菌作用もあります。
茶カテキンが豊富に含まれているのは「ヘルシア緑茶a」で、”脂肪を代謝する力を高め、体脂肪を減らすのを助ける”緑茶飲料です。
1本350ml当たりに茶カテキンが540mgも含まれていますから、他の緑茶より味が濃くて渋味があります。
注意点として覚えていてほしいのは、茶カテキンを大量摂取すると肝臓障害になる危険性があるということです。
「ヘルシア緑茶a」は茶カテキンが多いので、1日1本という摂取量以上を超えないようにしてください。
トクホのお茶のカロリーはたいていゼロカロリーなのに対して、「ヘルシア緑茶a」は1本当たりのカロリーが14㎉もありますし、価格も他のトクホより高めですから、そういった意味でも適量以内におさめた方がいいです。
体脂肪を減らすケルセチン配糖体
”体に溜まった脂肪は分解されないと減らない”ということで、「伊右衛門特茶」は、体脂肪の分解に効果がある成分「ケルセチン配糖体」を入れています。
ケルセチン配糖体とは、たまねぎやブロッコリー、りんごなどの野菜や果物に含まれる植物由来のポリフェノールで、抗酸化作用もあります。
「伊右衛門特茶」1本分(500ml)に含まれているケルセチン配糖体は、たまねぎ3個分相当(110mg)もあり、ケルセチン配糖体でまず脂肪を分解してから、脂肪を燃焼させて体脂肪を減らしていきます。
1日1本が適量で、毎日飲み続けることによって”8週目から脂肪面積の低減効果が認められた”ということです。
ただし、カフェインに弱い人にとっては、「伊右衛門特茶」のカフェイン含有量が1本につき90mgというのは気になるところです。
眠れなくなったり、時には胃に痛みを感じてしまうというようなカフェインの影響を受けやすい人は、大麦ブレンド茶の「伊右衛門特茶カフェインゼロ」をおススメします。
カフェインゼロであっても、ケルセチン配糖体はしっかりと入っているので、体にたまった脂肪を分解する効果はそのまま、体脂肪を減らすのをサポートしてくれます。
食事の際に脂肪吸収を抑える3つの成分

美味しい食べ物はなぜか脂肪分が多いものですよね。食べたいけれどもぐっと我慢をしたなんてことありませんか。
そんなとき食べたものの脂肪分の吸収を抑えることができれば、美味しいものを楽しんで食べることができるのにと思いますよね。
でもトクホのお茶のなかには、食べたものの脂肪の吸収を抑えて、体脂肪がつきにくする効果が期待できる成分が入っているお茶があるのです。
脂肪とコレステロールの吸収を抑えるガレード型カテキン
茶カテキンには「ガレード型カテキン」という種類がありますが、ガレード型カテキンは脂肪とコレステロールの吸収を抑えるという2つの効果があります。
ガレード型カテキンをたくさん含んだお茶は、伊藤園の「2つの働きカテキン緑茶」です。
食事のときの脂肪の吸収を抑えて、脂肪の排出を増やし、体に脂肪をつきにくくします。
また、ガレード型カテキンの働きで、悪玉コレステロールを減らすという特徴があります。
食事の際に1本(350ml)ずつ、毎日2本飲むことで効果が期待できます。
食後の脂肪と糖の吸収をおだやかにする難消化性デキストリン
トウモロコシのでんぷんから作られた「難消化性デキストリン」を加えたトクホのお茶、「十六茶W」は、食後の脂肪と糖の吸収をおだやかにする効果があります。
「難消化性デキストリン」は食物繊維の一種なので、糖の吸収を抑え、食後の血糖値の上昇と血中の中性脂肪の上昇をおだやかにします。
したがって、糖や脂肪の多い食事をとっても、体に脂肪がつきにくくなります。
脂肪の吸収を抑えるウーロン茶重合ポリフェノール
ウーロン茶といえば、脂っこい料理と一緒に飲むお茶として親しまれていますが、中でもサントリーの「黒烏龍茶」はダイエットお茶のさきがけです。
なぜ「黒烏龍茶」がダイエットにいいのかというと、それは、ウーロン茶重合ポリフェノール(OTPP)という烏龍茶特有のポリフェノールのせいなのです。
ウーロン茶を製造するときに茶葉を半発酵させるのですが、その過程でカテキン類が結合してできたウーロン茶特有の成分がウーロン茶重合ポリフェノールです。
食事のときに摂取した脂肪の吸収を抑え、脂肪の排出を増やすので、食事の後で血中の中性脂肪が上昇するのを抑えます。同時に体に脂肪をつきにくくします。
お茶ダイエットの効果的なやり方
トクホのお茶でなぜダイエットできるのかというと、ダイエット効果のある成分(茶カテキン、ケルセチン配糖体、ガレード型カテキン、難消化性デキストリン、ウーロン茶重合ポリフェノール)が入っているからです。
これらの成分が食べたものの脂肪や糖が体に吸収されるのを抑え、体脂肪がつきにくくなります。また、体に蓄積された脂肪を減らす働きがあります。
それでは、お茶ダイエットを効果的にするにはどのようにしたらいいのでしょう。
飲むのに効果的なタイミング
すでに体についてしまった脂肪を減らすためのお茶(「ヘルシア緑茶a」、「伊右衛門特茶」)は、いつ飲んでもいいです。
ただし、カフェインに弱い人は寝る前には飲まないようにした方がいいです。またはカフェインゼロのお茶を選んでください。
脂肪や糖の吸収を抑えるお茶(「2つの働きカテキン緑茶」、「十六茶W」、「黒烏龍茶」)の場合は、食事の際中に飲むと効果的です。
効果的な量
トクホのお茶を飲めば飲むほどダイエット効果が上がるというものではありません。
むしろ、茶カテキンは飲み過ぎると肝臓障害の危険性がありますし、お茶にはカフェインが含まれているので、不眠症や胃痛など健康への悪影響を及ぼす場合があります。
適量は商品によって異なりますから、記載された適量を守って飲み過ぎないように注意してください。
ただしどの商品であれ、適量を毎日飲むことが効果的です。
間違ってはいけないこと
トクホのお茶は適量を毎日続けて飲むことによって、脂っこい食事をとりがちな方や、血中の中性脂肪が高めの方、体脂肪が気になる方のダイエットに役立つといういわばダイエットのサポート役をつとめる飲み物です。
ですから、”痩せたいけれども、脂っこい食事や糖分の多い食べ物が大好きなので控えめにしたくない、だからトクホのお茶を飲んで、脂肪や糖分が吸収されることを心配せずに食べ続けよう”という考えは間違っています。しかもこれではダイエット効果がありません。
トクホのお茶はダイエットをサポートするためのお茶ですから、ダイエットに良い食事と適度な運動、そして十分な睡眠をとることと並行してお茶を飲むことでダイエットが効果的になるのです。
まとめ
いかがでしたか。 なぜトクホのお茶でダイエットできるのか、なぜ痩せられるのかを調べてみまたところ、トクホのお茶には、ポリフェノールや食物繊維などダイエットに良い成分が入っていることが分かりました。だから、適量を毎日続けて飲むことで効果が現れます。でも、太りやすい食べ物を控え目にすることをやめずに、トクホのお茶で何とか痩せようとするのは間違いです。ダイエットに良い食事と適度な運動、そして十分な睡眠をとることと並行してお茶ダイエットを続けていきましょう。