
前回の記事で、甘いものを我慢して痩せようとする努力はムダだとはっきり言わせていただきました。
そして甘いものを我慢しないダイエットの方法をご提案した際、砂糖の代替品となる甘味料をいくつかご紹介しましたが、今回はその中で最も優れているメープルシロップについて詳しくご説明いたします。
この記事の目次
甘いものを我慢するダイエットはムダ
たいていの女性は甘いもの好きですが、ダイエットのときに最も我慢しなければと思うものは、甘いものじゃありませんか?
でも甘いものを食べないようにするダイエットってツラくありませんか?
我慢しなきゃいけないと思うものの、世の中には甘いものがあふれていますし、どれも美味しそうですよね。我慢すればするほど甘いものへの欲求がつのって、禁断症状みたいのが現れて、それでも痩せるまではと我慢するのですよね?
では痩せた後もずっと甘いものを食べないでいられますか?
よく考えてみてください。あなたが痩せたのは甘いものを食べなかったからです。だから再び甘いものを食べ始めたら、元に戻るってわかってますよね?
しかもダイエット成功後は、体が飢餓状態になっているため、食べたものを何でも吸収しようとしてしまいますから、以前よりも太ってしまうことだってあります。
だから甘いものを食べないことによってダイエットするのはムダな努力なのです。
それよりも、甘いものを食べ続けながらストレスなくダイエットしていく方法をとりませんか?
ところで、甘いものが私たちを太らせるのは、そこに白砂糖が使われているからです。白砂糖は血糖値の急高下とインスリンの過剰分泌を招くので、私たちを太りやすくするばかりか、依存性があるため、食べれば食べるほど砂糖が欲しくなってしまう性質があるからです。
だったら、砂糖を使うところに、太りにくい甘味料で置き換えればいいじゃないですか?
そこでご提案するのは、栄養が豊富で太りにくい、天然のダイエット甘味料、メープルシロップを砂糖の代用とすることです。
そして今後はスィーツだけではなく、料理の味付けからも白砂糖を排除してメープルシロップに置き換えてしまいませんか?
メープルシロップなら甘いものを我慢しなくてもダイエットできる
ホットケーキやワッフルにかけることで良く知られているメープルシロップは、サトウカエデから採る樹液を濃縮した天然の甘味料です。
天然の甘みあふれるメープルシロップのフレーバーは240種類以上あり、ほんのりとアロマがかおる甘味料として料理の味を引き立て、魚や肉の臭みを消すことができます。和食にもみりんや砂糖の代りとして使えます。砂糖がわりに紅茶やコーヒーに入れても香りや味を邪魔することがありません。
メープルシロップの栄養成分を他の甘味類と比較
砂糖よりもメープルシロップの方が優れている点は栄養成分を比較しても分かります。
以下は、メープルシロップと、砂糖(上白糖)、黒糖、はちみつの栄養成分を比べた表です。(出典:厚生労働省「日本食品標準成分表2015年版・七訂)
栄養分 | メープルシロップ | 上白糖 | 黒糖 | はちみつ |
エネルギー(kcal) | 257 | 384 | 354 | 294 |
たんぱく質(g) | 0.1 | 0 | 1.7 | 0.2 |
炭水化物(g) | 66.3 | 99.2 | 89.7 | 70.7 |
ナトリウム(mg) | 1 | 1 | 27 | 6 |
カルシウム(mg) | 75 | 1 | 240 | 1 |
カリウム(mg) | 230 | 2 | 1100 | 18 |
マグネシウム(mg) | 18 | 微量 | 31 | 1 |
マンガン(mg) | 2.01 | – | – | – |
亜鉛(mg) | 1.5 | 0 | 0.5 | – |
ビタミンB1(チアミン)(mg) | 微量 | 0 | 0.05 | 微量 |
ビタミンB2(リボフラビン)(mg) | 0.02 | 0 | 0.07 | 0.01 |
ナイアシン(mg) | 微量 | 0 | 0.8 | 0.1 |
メープルシロップの痩せる成分
カロリーはメープルシロップが最も低いのに、炭水化物は一番少ないのでダイエット向きです。
さらに砂糖には失われているミネラルやビタミンが豊富で、これらの成分がダイエットの効果をもたらすのです。
カリウムは、余分な水分を体外に排出するのでむくみを改善しますし、新陳代謝を良くしてくれます。
亜鉛はたんぱく質や糖質の代謝に欠かせませんし、マンガンは糖代謝と脂質代謝に関わる数多くの酵素や抗酸化酵素を構成しますから、糖質と脂質をエネルギーへと変換して消費しますから、糖や脂肪を体に残しません。
メープルシロップには微量ですが、チアミンとナイアシンが含まれており、炭水化物や脂肪を分解してエネルギーを作り出し消費します。でも白砂糖にはチアミンもナイアシンもまったく含まれていません。
これらのミネラルやビタミンの糖代謝の働きがあるおかげで、メープルシロップの糖質が脂肪に変わりにくくなっています。
それゆえに、メープルシロップが甘くてもダイエットに働くというわけです。
なお、黒糖は栄養成分によってはメープルシロップより優れていますが、血糖値を混乱させるという点でメープルシロップより劣ります。黒糖と白砂糖とを比べたら黒糖の方がましではありますが、やはり総合的にはメープルシロップが一番です。
甘くて美味しい、だからダイエットを続けられる
甘いものをただひたすら我慢するダイエットなら、続けることはツライだけです。だから、さっさと痩せて甘いものを食べたいという気持ちになります。そうなると、ダイエットの目的が痩せるではなく、痩せて甘いものを食べるという目的にすり替わってしまうのです。
だから最初から甘いものを我慢することをやめて、摂取すること自体がダイエットになるメープルシロップを白砂糖の代用にして、スィーツを作ったり、煮物の味付けなど料理に使ったり、コーヒーや紅茶に入れて楽しみましょう。
美味しくて楽しいダイエットなら続けられますし、必ず成功します。そして、痩せた後もそのスリムな体をキープすることができるのです。
アンチエイジング効果もあるメープルシロップ
メープルシロップには65種類もの植物性ポリフェノールが含まれています。ポリフェノールとは抗酸化物質のことですから、メープルシロップを摂取することで体の酸化、つまり老化を遅くするアンチエイジング効果が期待できるのです。
また抗酸化物質は外敵からの攻撃から身を守る殺菌作用や免疫力の働きによって、病気から私たちの身を守ってくれるものです。
他にもポリフェノールには、血糖値の上昇を穏やかにする働きや、満腹感を持続させる働き、脂肪の蓄積をふせぐというダイエットに役立つ働きもあります。
ポリフェノールの腸活作用によって便秘が改善され、脂肪を溜め込みにくい痩せやすい体に変わっていくことも期待されています。
良いメープルシロップの選び方
現在日本で手に入るメープルシロップのほとんどがカナダ産かアメリカ産ですが、いろいろな種類があり値段もまちまちです。
ただ、中にはコーンシロップにメープルの香りや風味を添加した模造品があるので注意してください。
カナダではメープルシロップの品質保持と価格安定のため販売量や価格設定、流通まで統制するメープルシロップ生産協会があるので、この協会に参加しているメーカーかどうかを見ることで良いメープルシロップを選ぶことが出来ます。
まとめ
いかがでしたか? メープルシロップは甘くておいしいのに低カロリーで太りにくいダイエット甘味料ですから、甘いものを我慢することなくダイエットできて、痩せた後にも続けて摂取しても太りません。しかも人工的な甘味料と違い、天然の植物から採取された樹液が原料なので、血糖値の上昇がおだやかです。料理の味付けは洋食でも和食でもどんな料理とも合いますから、今日から砂糖を捨ててメープルシロップに置き換えませんか。
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