
好きな食べ物を一生懸命に我慢してダイエットを頑張っているとき、こんな疑問がわきませんか?
”美味しいものや、甘いものってどうして太るのかなあ?”
”太ると分かっているのに食べたくなっちゃうのは、何故?”
よく分かります。美味しいものほど太りやすいのに、ダイエットにいい食べ物はあまり美味しいものがないような感じがしますからね。
もし、美味しいものを食べても痩せられたら、または、太らない食べ物でも美味しかったら、どんなにかいいことでしょうか。
そこで、どうしたら美味しく食べても痩せられるかについて調べてみました。
この記事の目次
美味しいものは太る
”美味しいものを食べるのが好き”、”美味しいと幸せを感じる”、という女性は多いですね。
女性に人気の食べ物は、ピザ、パスタ、ドリア、ラザニア、オムライス、焼き肉、鶏の唐揚げ、お寿司、お刺身、ハンバーガー、カレー、フライドポテト、パンケーキ、フレンチトースト、タルト、チョコレート、プリン、シュークリーム、たい焼き、たこ焼きなどですが、どれも糖質と脂質とカロリーが高いものばかりです。
だからダイエットがツラくなるのですよね。
でも美味しいものや甘いものを食べるのを我慢すればするほど、ますます食べたくなってしまいます。また、つい食べてしまったならば、自分の意志の弱さを嘆いたり、罪悪感や敗北感に打ちのめされてしまったり、ついにはやけ食いやドカ食いしてダイエットをあきらめてしまうことにもなってしまいます。
なんとか美味しいものを食べても痩せることはできないものなのでしょうか?
もしくは、食べても太りにくいものを美味しいと思えたり、好きだと思えたら、どんなにダイエットが楽になるかと思いませんか。
では、食べても太りにくいものを美味しいと思えたり、好きだと思えるようになるにはどうしたらいいのでしょうか?
味覚をリセットする
わたしたちは何故、ある特定の食べ物を食べて「美味しい」と思うのでしょうか?
「美味しい」と思うのは、「味覚」が関係しています。
味覚とは五感のひとつで、塩味・甘味・酸味・苦み・旨み(うまみ)という食べて認識することができる基本味のことです。
何故、美味しいと思う食べ物は太りやすいのか?
太りやすい食べ物はたいてい、味付けが濃い、脂っこい、塩味が濃い、または甘味が強いものですが、旨みに欠けています。
正確に言うと、もともと旨みはあったのですが、味付けが濃いので食べても旨みを感じられないのです。
でも、舌は旨みを求めています。
だから、濃い味付けの食べ物を食べていると、旨みを感じられないので、舌は満足できないため、もっと欲しくなってしまうのです。
食べても満足できないので量を多くしたり、次の食事の時も濃い味付けの食べ物を求めてしまうのです。
こうして味付けの濃い食事を普通に食べる習慣になっていって、味覚もそれに慣れてしまいます。
また、私たちは意外に新しいものを食べることに抵抗を感じてしまうものです。
何故なら私たちの脳が新しいことをすることを嫌うからなのです。
その味を知っている、その味に慣れているから安心して食べられると思うことも、美味しいと思う要因なのかもしれません。
ちなみに旨みは新鮮な食べ物を食べることでも感じられますが、新鮮な食べ物が加工されたり、日持ちの為に味付けを濃くされたり、保存料や人工甘味料を加えられたりすることで失われてしまいます。
つまり、美味しいものは食べ慣れているもの、安心して食べられるものなのですから、ダイエットの為に急に今までと違う味のものを食べるのに抵抗を感じてしまうため、好きなものを我慢しなければならないダイエットが辛くなってしまいます。
太りにくい食べ物とは?
一方、旨みを感じられる薄味の食事は、食べたら満足することができます。
旨みと言えば出汁(だし)ですね。
昆布、鰹節、煮干し、野菜、貝類、干しシイタケなどから取る出汁には旨み物質が入っています。
旨み物質とは旨みをつくる成分のことで、以下の食品に入っています。
- 昆布やトマトにグルタミン酸
- 鰹節や煮干しにイノシン酸
- 干しシイタケにグアニル酸
- 貝類にコハク酸
実は、この旨み物質が味覚を変える助けをしてくれるものなのです!
本来なら旨みを感じることができる薄味の食事を食べれば、舌が満足しますから食べすぎることはありませんし、食べても食べても欲しくなるということもありません。
ですが、旨みを感じにくい食事に慣れてしまっている舌は、薄味の食事の美味しさが分からなくなっています。
ですから、濃い味付けや塩味や甘味の強い食べ物を食べることに慣れて旨みを感じにくくなってしまった味覚を、旨みを感じることができる味覚へとリセットする必要があるのです。
そうすれば、太りにくい食べ物の美味しさが分かり、太りやすい食べ物は自然に避けることができるのです。
味覚ダイエットのやり方
味覚は脳に関係していますが、脳は急な変化を嫌いますので味覚を急に変えることはできません。
ですから、今まで食べなれていた濃い味つけで高脂肪、濃い塩味と甘味の食べ物を一気にやめてしまわなくても結構です。
むしろそんなことをしてしまったら、リバウンドしてしまう可能性がありますから少しずつ舌を慣らして、味覚を変えていきましょう。
でも、10日間もあれば味覚は生まれ変わります。
というのは、舌が味覚を感じる味細胞という細胞の新陳代謝のスピードは意外に早く、10日ほどで細胞が入れ替わるということだからです。
では、太りやすい食べ物に慣れた味覚を、旨みのある太りにくい食べ物を美味しいと思える味覚へと変える方法をご紹介していきますのでさっそく実践してみてくださいね。
食べ順を変える
食べる順番を変えましょう。
まず、生野菜を先に食べます。大盛りのサラダを食べるのがベストです。
このサラダだけで腹八分目になるのが理想的です。
そして、次にメインのおかずを食べます。
その後にご飯を食べ、最後に旨みが効いた薄味の味噌汁を飲みましょう。
旨みでしめることで、脳が薄味に慣れてきます。
食べ順を変えてダイエットする方法は効果有りですよ。この記事をチェックしてみてくださいね。
料理の味付けは薄味に
旨みを感じるために、料理の味付けを意識して薄味にしていきましょう。
濃い味付けに慣れてしまった舌を薄味に慣れさせれば、旨みを感じることができてきます。
旨みのもととなるのは出汁ですが、化学調味料から出汁をとらないでください。
化学調味料や人工甘味料など化学的なもので出汁や味付けをしたら、本当の旨みを味わうことができないからです。
出汁は、昆布、鰹節、煮干し、野菜、貝類、干しシイタケなどから取りましょう。
また、激辛の食べ物、脂っこいもの、塩分が強い食べ物、甘いものは、食べると脳が興奮状態になってしまい、脳がもっと食べたいと欲するようになってしまうので、極力食べないようにしましょう。
甘い飲み物離れをする
砂糖や甘味料がたくさん含まれた飲み物は意外にダイエットの盲点となっていますから、食べるものには気をつけていても、うっかりと甘い味の飲み物を飲み過ぎている場合があります。
また、砂糖や甘味料もとればとるほど欲しくなってしまう成分が入っていて、その甘さが心地よくやめられないものとなってしまいます。
甘いものばなれする味覚となるには、水や緑茶、紅茶など甘味をふくまない飲み物を日常的に飲んでいくことです。
そうすれば、舌はしだいに甘さのない飲み物によって整えられていきます。
なお、ホイップクリームやミルクが入ったカフェ系の飲み物には糖質や脂質が含まれていますので避けるようにしてください。
生野菜を美味しく食べる方法
新鮮な生野菜はうまみ成分を含んでいるので、そのままで食べても旨みを感じることができます。
しかも、低カロリー、低脂肪でビタミンやミネラルが豊富な栄養価の高いダイエット食品ですので、意識してたくさん食べてください。
いずれは、生野菜がご飯類や麺類、パン類にとって替わって主食となるのが一生太らない体を作るために目指すべきことです。
でも、生野菜が苦手、嫌い、普段ほとんど食べていないという方が生野菜を美味しく食べることはなかなか難しいのではないでしょうか。
そこで、生野菜を美味しく食べる方法をご紹介します。
- 果物と一緒に食べる・・・野菜サラダに好きな果物を混ぜるだけで食べやすくなります。
- トッピングする・・・好きな野菜を煮もの、炒め物、焼き物、海藻サラダなどにして、生野菜サラダの上にトッピングすると食べやすくなります。
- 好きなドレッシングを作る・・・市販のドレッシングでなく、好きな柑橘類のフルーツ、ベリー類のフルーツやアボカドなどをミキサーにかけて自家製ドレッシングを作りましょう。
生野菜サラダを食べるダイエット法について詳しく説明してあるこちらの記事も見てくださいね。
[サラダダイエット]でお腹いっぱい食べても痩せられる!
まとめ
いかがでしたか? 食べても太りにくいものを美味しいと思えたり、好きだと思えるようになるには、味覚をリセットすれば良いのです。
味覚がリセットされれば、ダイエットに良い、低脂肪・低糖質・低カロリーでしかも栄養価が高い食べ物の方を好んで食べることができますから、ラクに痩せることができて、太りにくい食生活習慣を続けることができますよ。