
あなたは朝食を食べますか? 食べませんか?
朝食についてのアンケート調査*によると、朝食を食べない理由は、朝寝坊や起床時間が遅いからと言うのも含め、”朝は時間がない”からというのと、”食欲がない・食べたくない”からというのが圧倒的に多いです。
それに対して朝食を食べる方は、”朝食を食べないことはない”という、朝食を食べるのは”あたりまえ”と考えています。
ではダイエットの場合はどうなのかといえば、このように意見が真っ二つに割れてます。
”ダイエット中の朝食は抜いた方が痩せる!”
VS
”朝食はしっかりと食べなければかえって太ってしまう!”
そこで今回は、「ナチュラル・ハイジーンの健康理論」に基づいて、この論争(?)に決着をつけたいと思います。
この記事の目次
結論:朝食は食べない方がいい
ダイエット中の朝食は、”食べないのが効果的”なのか、それとも”食べた方が効果的”なのかを「ナチュラル・ハイジーン」の健康理論に基づいて結論付けると、
朝食は食べない方が健康にもダイエットにも効果的
となります。
つまり、ダイエットしていてもしてなくても、朝食を食べない方が健康に良いということです。
”それじゃあ、あれだけ親や学校の先生から’朝ごはんを食べろ’と言われてきたのは何なの?”とお思いでしょうね。
では、何故朝食を食べない方が健康に良いのか? その本質的な理由を説明しますね。
朝に食事するのは体に合わない
人間が食べ物を食べて、体内で消化して、栄養を体に取り込んで、不要なものを排出するという一連の行為と働きの流れにおいてその働きがもっとも効果的に行われるまたは働く、最適な時間帯というのがあります。
これは、数多くの研究者や科学者によって明らかにされた「二十四時間周期の体のリズム」というものです。
◎正午~午後八時・・・・補給(摂取と消化ー食べることと食べたものの分解)
◎午後八時~午前四時・・同化(吸収と利用ー体への同化)
◎午前四時~正午・・・・排泄(体内の老廃物と食物カスの排出)
(出典:ハーヴィー・ダイヤモンド&マリリン・ダイヤモンド著、松田麻美子訳「フィット・フォー・ライフ」P78)
要するに、朝の時間帯は食べるというよりは、体内にたまった不要なものを排泄する、つまり排便するのに最も効果的な時間なのです。
ですから排泄の時間であるべき朝の時間帯に食べてしまうと、排泄よりも食べたものを消化する作業が始まってしまい、排泄は後回しにされてしまいます。
ところで、食べたものを消化するには体内のエネルギーを使わなくてはならないのですが、そののエネルギーも先に消化の方に使われてしまいます。しかも、朝食の消化には時間もかかります。
体の中ではこんなことが起こっていると想像してみてください。
つまり、朝食を食べると、排泄の時間もエネルギーも無くなるのです。
だから、慢性的な便秘に悩む人の多くは、朝はトイレの時間をゆっくりとることができない生活パターンにいるようです。
時間的かつ心理的なゆとりが便通にも大きく影響するからです。
ですから、排便の時間を作るためにも、朝ごはんは食べない方がいいと言えるのです。
さて、朝の時間はあっという間に過ぎてすぐに昼食の時間が来て食べると、また消化作業が始まり、しかも昼食にラーメンなどを食べてしまうと、夕食の時間帯にまで消化が終わらないという事態になります。
そしてまた夕食を食べたら消化が始まるということを繰り返していくと、老廃物は体内にため込まれ、それが毒素を発生し、無駄なぜい肉をつけるという結果になってしまうのです。
すなわち、人間の体の自然なサイクルに従うと、午前中に食事をするべきではありません。朝の時間に排泄をして体内から無駄なものを出して捨てなければ、溜め込まれてしまって太るからです。
以上が、朝食は食べない方が健康にもダイエットにも効果的だという理由です。
ホントに朝食を食べなくても大丈夫なの?
今まで私たちは、”朝食はとても大事だ”、”朝食を食べなければ一日を始める元気が出ない”、”脳が十分に動かない”などと言われて来たので、ダイエットのためと言えども朝食を抜くことに抵抗を感じるかもしれませんね。
ですから、朝食を食べなくても大丈夫な理由をお話ししますね。
朝食抜きでも重労働してた日本人
もともと日本には朝食を食べる習慣がなかったそうで、日本人が朝食を食べ始めたのは江戸時代あたりからだそうです。
昔の人たちは朝ごはん抜きで漁に出かけたり、木を切りに山に登ったり、農耕作業をしたりと朝から重労働していたということですよね?
そのエネルギーはいったいどこから来たのでしょうか?
昔の人たちが朝食抜きでも元気に労働できたのは、前の晩に食べた食事によってつくられたエネルギーが体内にあったからです。
しかも早起きして外に出て朝日を浴びることによってビタミンDなどの栄養を太陽からもらえてました。(今でも朝日を浴びることでビタミンDをもらえます)
現代人も前の晩に食事をとっているのですから、体内にエネルギーが蓄えられているわけですよね?
だから、朝ごはん抜きでも朝から活動できるはずですよね。
しかも、現代は昔よりもずっと便利で楽な生活ですから、昔の人たちほどたくさんのエネルギーを必要としていません。
だから、朝食を食べなくてもエネルギー不足にならずに朝から活動でるはずです。
朝食抜きでも脳は働ける
”朝食で炭水化物を食べてブドウ糖を摂ることで脳が動くから朝食はとらなければいけない”という意見があります。
しかし、最近の研究で、体の脂肪から作られるケトン体も脳のエネルギーになるので、食事から摂らなくても大丈夫だということが分かりました。
ですから”朝食を抜くと脳が働かないのでは?”という懸念事項については、体内のケトン体が脳にエネルギーを与えるので朝食抜きでも心配ないと言えます。
すなわち、健康な人であれば朝食を抜いても全然大丈夫なのです。
朝から活動できますし、脳もちゃんと働くのです。
どうしても朝食を食べたいなら
長年朝食を食べ続けてきたので、朝食べないことに不安があるとか、お腹がすきすぎて我慢できないと思う方は、朝食を食べてください。
ただし、果物だけを食べてください。
果物なら朝から食べても排泄作業を妨げないから大丈夫です。
何故なら、果物は自ら消化酵素をもっているため、胃が消化の作業をしなくてもよく、約20分程度で胃を通過して腸に行ってしまうからです。
しかも果物は低カロリー、低脂肪、低コレステロール、低糖質ですから、たくさん食べても太りません。
果物に含まれる果糖で太るというのは、大きな誤解です。
果物には食物繊維が豊富に含まれているため、果糖が血糖値を急激に上げないので太らないのです。
ですから、何の心配もなく好きなだけ朝の果物を楽しんでください。
ただし、生のまま、できるかぎり皮がついたままで食べてください。生きた酵素やビタミン、ミネラルを摂るためです。
また、他のものと一緒に食べることは絶対にダメです。
たとえば、フルーツにヨーグルトを混ぜるとか、フルーツ・サンドにするとかは逆効果です。
さらに、市販の100%濃縮還元ジュースや、砂糖がまぶされたドライフルーツもNGです。
ジュースにするなら自家製で、ドライフルーツも砂糖不使用かどうかよくチェックして食べてくださいね。
朝食を抜いたから太った?
”朝食を抜いたら太ってしまった”という方がいますが、その主な原因は、”お腹がすきすぎた”ことにあると考えられます。
お腹がすきすぎたので、間食してしまった、昼食または夕食を食べ過ぎた、ストレスになって甘いものや、脂っこいものなど太るものを食べ過ぎてしまったようです。
ですから、朝食を抜くことでストレスになるくらいなら、生の果物をたくさん食べてもいいので無理しないで食べてください。
まとめ
いかがでしたか?子どものころから”朝食は食べるべきだ”と教えられてきた私たちにとって、今更、”朝食は食べない方が体に良い”と言われても抵抗を感じてしまいますよね。
私も朝食を欠かさずとってきたので、朝食を抜いても本当に大丈夫なのかと思っていました。
けれども、朝食を食べない自分の体は、いつもよりも数段軽く感じられ、階段もラクラクのぼることができたり、午前中の仕事がサクサクと進んだりしたことを経験して、朝食抜きパワーに驚きました。
ですからあなたも”朝食を食べない”を試してみてください。または、朝食に食べるのは果物だけとしてみてください。
あなたのダイエットと健康は劇的に変化していきますよ。
*「朝食を食べない理由ランキング」より
https://chosa.nifty.com/gourmet/chosa_report_A20141128/7/
出典:「フィット・フォー・ライフ」