
”痩せたい!けど、お肉が大好き! ”というあなたがダイエット中にお肉を食べられなくなるのは、ツライですよね。
肉は高脂肪、高カロリー、高コレステロールですので、普通に食べると太ります。やっぱりダイエット中はお肉を食べるのを我慢しなくてはならないんでしょうか?
でも大好きなものを我慢しているとストレスが溜まってダイエットに失敗しそうです。
そこで今回は、肉好きのあなたが肉を食べながらでも痩せられるダイエットの方法をご紹介いたします!
この記事の目次
肉好きでも痩せられるダイエットの7か条
ダイエット中にお肉を食べても痩せられる方法があります。
ただし野菜と果物を中心に食べて、肉を食べないダイエットの方がはるかに有利です。
だからお肉を食べてもいいダイエットでは、次のことを覚悟してください。
- 痩せるのに日数がかかります
- 筋トレをしなければなりません
- 健康面でのデメリットがあります
それでもいいなら、以下の7つを守ってダイエットしてください。
(1)必ず野菜と組み合わせて食べる
これは鉄則です。
肉を食べるときは必ず野菜料理や生野菜サラダと一緒に食べること!
野菜料理や生野菜サラダ以外の食べ物と肉を一緒に食べてはいけません。
ですから、ご飯やパン、パスタなどの炭水化物との組み合わせもダメです。
例えば、牛丼、かつ丼、ハンバーガー、餃子、肉シュウマイなどは食べないでください。
また、以下の組み合わせはダメではないけれども、なるべく避けたいです。
肉料理に付け合わせのフライドポテト、フレンチフライ、煮たいんげん、ミックスベジタブル、そして肉じゃが、豚汁など、加熱した野菜と肉の組み合わせは避けてください。
”じゃあ、丼ものをやめて「生姜焼き定食」を、肉だけ、ご飯だけ、味噌汁だけ、お新香と別々に食べたらいいのかしら?”と思うかもしれませんが、”別々に食べればいい”ということではありません。
あくまでも、肉を食べるときは、炭水化物を食べてはいけません。
ですから生姜焼き定食では、ご飯を食べないでください。そのかわり、生野菜サラダをオーダーして、先に生野菜サラダを食べて、生姜焼きを食べれば完璧です。
(2)野菜ファーストで食べる
先に生野菜サラダを食べた後に、肉を食べてください。
生の野菜はそれ自体で消化酵素を持っていますから、胃の中にある消化酵素をほとんど使わずにさらっと消化されて腸へと進んでいけます。つまり、胃は野菜の消化作業をがんばらなくてもいいのです。
しかも野菜には豊富な水分、酵素、そして食物繊維があるので、腸の中にたまった老廃物を排出してくれるというダイエットに有利な働きをしてくれます。
そして、後から来る肉の消化吸収を助けます。肉がちゃんと消化吸収されれば、肉の脂肪分が体内にため込まれて太ることはありません。
逆に、肉が先に胃に入りますと、肉を消化させるために胃はたくさんの消化酵素を使い、消化のために頑張ってエネルギーを使わなくてはなりません。
しかも肉を消化消化するのにかなり時間がかかるのです。8時間から12時間とも言われています。
その後に野菜を食べると、まだ胃が肉の消化を終えられないうちに野菜が来てしまうので、先に来た肉が消化されるまで野菜は待たなければならなくなります。
野菜の待ち時間が長くなると胃の中で腐敗が始まってしまうため、野菜に含まれているダイエットに有利な栄養素がほとんどなくなってしまいます。
そしてやっと腸へと進んだころには、野菜のダイエットパワーはほとんど無くなってしまうのです。
しかも先に食べた肉も十分に消化されないので消化しきれなかった肉は体内で脂肪となってしまうのです!
だから、肉は必ず野菜の後に食べてください。
また、先に野菜をたっぷりと食べれば、満腹感を得られるのでお肉の食べすぎを防ぐことができます。
(3)お肉を毎日食べない
何故なら、食べた肉が完全に消化されて、排泄物が体の外に出されるまでは5日から1週間もかかるからです!
しかも、肉の消化が不完全だった場合、体内に老廃物として溜め込まれてしまうので、もしも毎日肉食にしたら、消化しきれない肉の老廃物がどんどんたまって体内脂肪となっていくからです!
ですから、お肉を食べたら少なくとも5日間はお肉抜きの食事にしてください。
(4)お肉は夕食に食べる
朝からお肉を食べるという人はあまりいないと思いますが、消化に過大な時間と労力を要するお肉を朝から食べてしまうと、体のエネルギーが奪われてしまうので、その日活動するエネルギーが不足してしまします。
昼に食べると、眠くなってしまいます。
お肉を消化するためのエネルギーが胃で大量に使われるので、脳へ行くエネルギーが不足するからです。
ですから、後は寝るだけという夕食にお肉を食べてください。
しかも、午後8時以降は何も食べないようにしすることがダイエットの効果を上げます。
ダイエットに効果的な食事の時間についてはこちらの記事をご覧ください。
(5)お肉の後に果物を食べない
果物をデザートとして食後に食べる習慣がありますが、今日からそれはやめてください。
食後のデザートとして果物を食べるのは消化に悪いですし、太りやすくなるからです。
私たちが普段食べている食事は、胃で消化するのに少なくとも3時間もがかかりますから、食後に果物を食べた場合、果物が胃に行くと、まだ先に食べた物が胃の中でとどまっているので、果物はいわば他の食べ物の渋滞に出くわすことになります。
果物は胃の中で長い時間停滞していると、果物の糖が発酵してしまうため、胃の中にある食べ物すべての消化を妨げ食べた物全部が消化不良となってしまいます。
そして食べ物は十分に分解されないまま腸へと進み、腸の中で腐敗して老廃物となり、腸内に溜め込まれてしまうのです。
これが体重を増やし、便秘を引き起こします。
ちなみに、果物はお腹が空いているときに果物だけを単独で食べるのが一番いい食べ方です。
食後に果物を食べてはいけない理由について詳しくはこちらの記事をご覧ください。
果物を食後のデザートにしない理由ーためして痩せた![食べ順ダイエット効果]
(6)低脂肪の肉を選ぶ
野菜に比べたら、肉ははるかに高脂肪、高カロリー、高コレステロールです。
ですから肉でもなるべく、脂肪が少ないものを選びましょう。
赤身の牛肉、豚肉、鶏肉のささみを選んでください。
なお、ハムやソーセージは食べないでください。塩分が多すぎるので体内に無駄に多量の水分をため込み、むくみの原因になります。
(7)筋トレを毎日行う
お肉を食べてダイエットする「肉食ダイエット」と呼ばれるダイエット方法がありますが、それはお肉を食べることでタンパク質を取って、そのタンパク質で筋肉を作り、基礎代謝を上げて体内の脂肪を燃やそうとするものです。
しかし、タンパク質を取るだけでは筋肉を作ることができませんから、筋トレをプラスしなければなりません。
毎日筋トレして筋肉を増やし、増やした筋肉もキープするようにすれば、基礎代謝があがるので、じっとしていてもカロリーの消費量が増えて痩せやすい体になっていきます。
肉を食べたら必ずダイエットのために最も効果的な筋トレであるスクワットをしましょう。
肉食のデメリット
先にお肉を毎日食べないようにと書きましたが、それはダイエットのためだけではありません。
高カロリー、高脂肪、高コレステロールを摂取することによって生活習慣病になるリスクが高まります。
以前から肥満が深刻な問題となっている肉食大国アメリカの医療費は、現在世界一です。そしてアメリカ人の死因の第一位は心臓病です。
アメリカ人が大好きな有名ハンバーガーチェーンでは、最近メニューにサラダを取り入れ、ソーダ類の量を減らしました。
ビル・クリントン元大統領は肉食をやめて、野菜と果物中心の食生活へと変えたことによって11キロの減量に成功し、持病の心臓病が改善されました。
「タイタニック」「アバター」「エリアン」などの映画を監督した、ジェームス・キャメロン氏も、肉食をやめ、植物性食品を中心にしました。彼は地球の人々が肉食を減らしていけば、地球温暖化や異常気象の原因の一つである畜産産業からのメタンガス減少に役立つと主張しています。
このような動きは肉食や動物性食品を日常的に食べることのリスクがいかに大きいかを現しています。
お肉が好きでもダイエットできますが、お肉を食べ続けていることのデメリットについて一度考えてみてはいかがでしょうか。
まとめ
いかがでしたか? 7つのルールを守れば、お肉好きな人でもダイエットして痩せることはできます。けれどもやっぱり、肉抜きで野菜と果物を中心にしたダイエットの方が健康的に痩せられますし、年齢を重ねてもずっとスリムでいられます。ですから徐々に野菜と果物を食べる量を増やして行ってお肉離れをしていきませんか?
参考図書:
「フィット・フォー・ライフ」ハーヴィー・ダイヤモンド、マリリン・ダイヤモンド・著、松田麻美子・訳・補遺、2006年、グスコー出版
「常識破りの超健康革命」松田麻美子著、2002年、グスコー出版
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