
ダイエット中には、カロリーが気になるという方は多いと思いますが、ではあなたは食べたもののカロリーをいちいち計算していますか? そして毎日食べたカロリーを記録していますか?
それってけっこう、面倒くさくありませんか?
そこで今回は、ダイエット中のカロリー計算を面倒だと感じている方にぜひ読んでいただきたい、カロリー計算をしなくても成功できるダイエットの方法をご紹介いたします。
この記事の目次
ダイエットにカロリー計算はいらない
カロリー計算はいらないと言い切る理由は、面倒だからです。
その理由を説明するために、まず、プロはどのようにカロリーを計算しているのか見てみましょう。
栄養士さんのカロリー計算方法
カロリー計算とはどのようにするのでしょうか? プロの栄養士さんのカロリー計算の仕方を見てみましょう。
まずレシピを見て、食材の量をグラム単位で計ります。使用する水の量も計ります。
次に、一つ一つの材料について、食品成分表と照らし合わせてカロリーを計算しますが、食品成分表は100g単位の数字なので、実際のグラムに合わせて換算します。
食材をすべて生で食べる場合は以上で計算が終わりますが、煮る、焼く、炒めるなど調理の仕方によってカロリーが変わりますから、それも計算に入れなくてはなりません。
この説明を聞いただけで、食事のカロリーを正確に計算することがどんなに大変なことなのかが分かりますよね?
ですから栄養士ではない私たちがきちんと正確にカロリーを計算できるのでしょうか?
そもそもこれを毎日、毎食やらなければならないというのなら、私はとても面倒だと思うのですが、どうでしょうか?
簡単にカロリー計算できるアプリ
栄養士さんほど正確でなくていいけれども、自分が大体どのくらいのカロリーを摂っているのか知りたいのでしたら、便利なダイエット・アプリがあります。
このアプリでは、一般的な外食メニューや実際に販売されている商品のカロリーを教えてくれます。
たとえば、「カレーライス」と入力すると、ビーフ、チキン、ポーク、マトン、野菜などの種類が選べるようになっていて、1人前のカロリーが計算されます。
朝、昼、夜、間食もすべて入力すれば、一日の摂取カロリーを知ることができます。
もちろん栄養士さんのするようにきっちり正確に計算できるわけではないのですが、大体の摂取カロリーなら知ることが出来ます。
しかも、自分がダイエットで目指している体重と体脂肪率を入力しておけば、1日の摂取カロリーの限度が示されます。
たとえば1日に1200㎉が限度とされた場合、朝に400㎉、昼に600㎉の食事をしてしまった場合は、夜は200㎉しか食べられないという目安が示されます。
こういうアプリなら面倒さが多少軽減されるのでめんどくさがりの人でもカロリー計算できそうです。
でも、カロリーばっかりを気にしていると思わぬ落とし穴にはまることがあるのです。
カロリー重視だとかえって太る?
目標体重になるために、自分はどれくらいまでカロリーを摂取していいのかを知ることは大事だと思います。
しかし、カロリーにばかり注目していると、惑わされてしまうことがあるので注意が必要です。
カロリーゼロなら甘くても太らない?
ダイエットをしていると、”カロリーゼロ”とか”カロリーオフ”という言葉に弱くなりませんか?
特に甘いものを我慢している方にとっては、”カロリーが低いのに甘い”となると、ワラにもすがる気持ちで手に取ってしまうのではないでしょうか?
”カロリーゼロ”、”カロリーオフ”、”ローカロリー”、”ノーシュガー”などと表示されているスイーツや甘いドリンクは、「人工甘味料」によって甘味がつけられているというのはご存知ですよね?
でも、そのカロリーゼロの食べ物や飲み物のパッケージをよく見てください。
そこには、”太らない”という文字は書いてありますか?
カロリーがゼロだから、低カロリーだから甘い食べ物を食べても太らないと思ってしまうのは、ダイエットしている人が勝手に連想していることなのです。
痩せたい、でも甘いものを食べたいと強く願っていると自分で”低カロリースイーツなら太らないという神話”を作り出してしまうのです。
実際、人工甘味料入りの食品や飲料は、カロリーがゼロでも人を太らせてしまうことがあるのです!
詳しくはこちらをご覧ください。
人工甘味料のことから分かるように、”カロリーが低くても太らないということではない”ことをまず覚えておく必要があります。
摂取カロリーさえ低ければ太らない?
また、”ダイエット中の1日の摂取カロリー”に対する考え方についても注意が必要です。
たとえば、先にご紹介したようなダイエット・アプリを使えば簡単に1日の摂取カロリーの限度を知ることができます。
目指している体重と体脂肪率を入力すると、1日の摂取カロリーはここまでという数値が示されます。
この目標摂取カロリーの数値自体は間違っているわけではありませんが、”一日の総摂取カロリーさえこの数値内におさめれば良い”と思ってしまうと、とんでもないことになる場合があります。
たとえばこういうことです。ある人の1日の総摂取カロリーは1200㎉だとします。
ということで、”朝はフレンチトースト(272㎉)、昼はパンケーキ(162㎉)、夜はピザ(575㎉)の総計1009㎉を摂取したとします。
ではこの人の場合、”1200㎉以内でおさまっているからOK、太らない”と思ってしまっていいのでしょうか?
総摂取カロリーは低くても糖質、脂質、コレステロールの摂取量は恐ろしく高くなってしまっています。
総摂取カロリーを1200㎉以内でおさめたとしても、このような食事を毎日とっていたらどうなるのでしょうか?
このようにカロリーだけに注目していると惑わされてしまいます。
ですからダイエットを成功させるためには、どのような栄養を摂ったうえで、総摂取カロリーを抑えるかを考える必要があるのです。
何を食べるべきか、何を食べてはいけないのか
カロリー計算をするよりも大事なことは、ダイエットのためには何を食べるべきか、何を食べてはいけないのかを把握しておくことです。
これさえちゃんと守っていれば、もはやカロリー計算をしなくてもダイエットに成功することができるのです。
食べるべきもの
低カロリー、低脂肪、低糖質、低コレステロールでバランスよく栄養が摂れる、食物性の食品を食べるべきです。
植物性食品とは、野菜、果物、イモ類、豆類、種子類、キノコ類、海藻類、穀類などですが、これらのものを極力生で、調理加工をなるべく避けて食べることです。
特に食物繊維が豊富にある野菜と果物を中心に食べていれば、一日の総摂取カロリーは自然に低く抑えられます。
ですから、面倒なカロリー計算は、もうしなくても大丈夫なのです。
食べるべきではないもの
ダイエットのときに避けるべきものは、動物性食品と加工食品です。
動物性食品とは、肉、魚、魚介類、卵、牛乳、乳製品など動物を原料としたものです。
加工食品とは、簡単に言うと食品添加物が入ったものすべてで、インスタント食品、レトルト食品、冷凍惣菜などや、スーパーやコンビニで見る出来合いの総菜、調理パン、菓子パン、そしてドレッシングなどの調味料類も含まれます。
これらの食品を食べないだけでも、摂取カロリーは低く抑えられますので、やはり、もはやダイエット時のカロリー計算は必要なくなるのです。
まとめ
いかがでしたか? カロリー計算にばかり気を取られているとむしろ太ってしまうことがあります。ですからただやることは、植物性食品を中心にできるだけ生で食べることです。そうすれば面倒なことがなくダイエットに成功できますよ。