
ストレスはダイエットの成功をはばみます。
ストレスを感じると、猛烈に食べたり、飲んだり、甘いものを食べたりすることで解消しようとするから太ってしまいます。
また、ダイエット自体がストレスになっている場合もあります。
いずれにしても、ストレスを何とかしなければダイエットを成功させることができません。
ここでは、ストレスのコントロールの仕方と、ストレスなしでダイエットをする「ストレスフリーダイエット」についてご説明していきます。
この記事の目次
ストレスとは
ストレスとは精神的、肉体的刺激のことですから、私たちが生きている以上、いつも何らかのストレスを受けていることになります。
例えば「とても寒い」、「とても暑い」なども肉体的刺激というストレスですので、ストレスは日常で起こっていることなのです。
しかし私たちは「冬だから寒い」、「夏だから仕方ない」と天候のことはストレスと認識していないので、日常的にストレスがあるとは思っていません。
一方、「仕事が忙しい」、「人間関係でトラブルがある」、「悩み事がある」などのことは、ストレスだと思うのです。
また、同じようなことが起こっていても、ストレスの感じ方は様々で、すごくストレスを感じて体調を崩してしまう人もいれば、まったく影響されない人もいます。
ストレスは無くせる?
私たちはストレスが起こると、ストレスは嫌だ、無くそうと思いますが、ストレスを無くすことはかなり難しいことです。
何故なら、例えば仕事が忙しくてストレスになっている場合、仕事の忙しさを軽減するためには会社の上司や同僚が関わり、会社の業務改善などいろいろな要因が関わってくるので、自分一人で解決することができないからです。
自分一人でストレスを無くすには、転職するという解決策がありますが、「仕事が忙しいことがストレスになっている」のなら仕事が忙しくない職場に転職できるまでそのストレスは無くなりません。
もし、仕事が忙しくない職場に変わったとしても給料が下がったら、また新たなストレスとなってしまうかもしれません。
ストレスを無くすことが難しいのなら、ストレスにはどう対処したらいいのでしょうか?
ストレスをコントロール
ストレスを無くすことは難しいのですが、ストレスをコントロールことなら出来ます。
ストレスをコントロールするには、まず、自分自身のストレスに対する考え方や、受け止め方、感じ方を変えることです。
先の例で言うと、「寒いこと」は体に寒さという刺激を受けるので寒さはストレスと言えます。
でも、多くの人たちは「冬だから寒いのは当たり前」と思えるのでストレスと感じません。
でも、「仕事の忙しさ」はストレスと感じてしまうことがあります。
この違いは何でしょうか?
私たちは、寒いことがずっと永遠に続くことではないことを知っています。いずれ暖かくなることを知っているので、ストレスと思わないのです。
ですが、仕事の忙しさについては、いつ改善されるか分かりませんので、先行きに不安を感じてストレスになるのです。
また、過去に起こったことについて「あの時こうしておけば良かった」と思い悩むこともストレスになります。
何故なら、過去に起こったことは修正できないからです。
つまり、ストレスは、修正できない過去や、何が起こるかわからない未来のことについて思い悩むこと、不安になることが原因になっています。
過去や未来は自分の思い通りにコントロールできませんが、今、この瞬間に感じることや考えることならコントロールできます。
だから、ストレスをコントロールするために、まず、今を生きましょう。
今の時間に集中して、今生きていることに感謝しましょう。
ストレスコントロールの方法
今の時間に集中するにはどうしたらいいでしょうか?
ここで、MusleWatcherの高稲達弥さんによる、ヨガのポーズをご紹介します。これは現在でも過去でもなく、今に集中することができる「マインドフルネス」で心を整える「三角のポーズ」です。
ストレスを感じたら、やけ食いとかやけ酒に行く前に、このポーズで瞑想してみてください。
「三角のポーズ」には、ダイエット効果もあります。
出典:「なぜセレブやエリートがマインドフルネスに夢中なのか?4分間の三角のポーズであなたも感じてみて!」
マインドフルネスとは何か?私たちは無意識のうちに過去や未来のことを考えてストレスを感じています。その反対がマインドフルネス、すなわち「今」を感じることです。「今」にはストレスはなく心を整えるのにとても役に立ちます。特にダイエットが上手くいかない人は上手くいかなかった過去に囚われたり、上手くいかないかもしれない未来に囚われてストレス過多の状態に陥っています。そのような精神状態の元、何かを成し遂げることは難しいです。しかし、マインドフルネスで心を整えることができれば、体を整えることも出来ます。出典:MusleWatcher
「三角のポーズ」のやり方
- 足を腰幅よりやや広めにして立ち、左足のつま先を左へ、右足のつま先は正面へ向ける。
足を力強く、足の裏全体にバランスよく体重をかけるように意識する。 - 顔は正面を向いて、背筋を伸ばして立ち、両腕を肩の高さで左右に伸ばす。
肩の力は抜いてリラックスする。 - 息を吐きながら、上体を左に倒して、脇腹を伸ばす。
- 左手を左足の甲の上につけて、右手を天上に向けて伸ばす。
視線を天上に向ける。
1分間、この姿勢のままゆっくりと深呼吸する。
以上がワンセットです。1分間たったら、次のポーズへ移行します。
- 足の位置はそのままで、ゆっくりと右手をおろして左足の甲へつける
- 左手を天上に向けて伸ばす
1分間、この姿勢のままゆっくりと深呼吸する。
今度は、足の位置を変えます。
- 右足のつま先を右へ、左足のつま先は正面へ向ける。
- 息を吐きながら、上体を右に倒して、脇腹を伸ばす。
- 右手を右足の甲の上につけて、左手を天上に向けて伸ばす。
視線を天上にむける。
1分間、この姿勢のままゆっくりと深呼吸する。
1分間たったら、次のポーズへ移行します。
- 足の位置はそのままで、ゆっくりと左手をおろして右足の甲へつける
- 右手を天上に向けて伸ばす
1分間、この姿勢のままゆっくりと深呼吸する。
注意点
- 完璧にポーズするのが目的ではありません。上体を曲げにくかったら、曲がる所まででとめてください。
- ポーズをつくっている途中でバランスを崩さないよう注意してください。
- 開いた足の裏と、お腹に力を入れると体がグラグラしません。
- いったんポーズができたら、足の向きを動かさないようにしてください。
- 上体を倒す時、両ひざとも力を入れず、ピンと伸ばさないで、ひざは少し曲がっているくらいにしましょう。ひざを痛めないためです。
- 顔を天上に向けた時に、首が痛むのであれば、真横に向けましょう。
「三角のポーズ」の効果
- ウエスト、ヒップ、脚の引き締め
- 冷え性緩和
- 便秘解消
- 疲労回復
- 眠気すっきり
ストレスフリーダイエットとは?
ダイエットと言えば、我慢がつきもの、我慢しなければ痩せられないと思いますよね。
- 食べたいものを我慢する
- 空腹を我慢する
- 運動をしなくてはならない
- 今までの生活習慣をダイエットのために変えなければならない
嫌なことだから「我慢すること」になりますし、やりたくないことだから、「しなければならない」と思います。
このように、我慢すること、しなければならないと思うことは、続けていくのが辛くなります。だからダイエットが苦痛になり、ストレスとなってしまうのです。
また、目標体重に達成したとたんに我慢をやめてしまうので、たいていの場合はリバウンドしてしまいます。
ですから我慢しないでダイエットをする「ストレスフリーダイエット」をしましょう。
ストレスフリーダイエットの方法
考え方を変える
「ストレスフリーダイエット」ではまず、考え方を変えることから始めます。
ダイエットには「我慢がつきもの」、「頑張らなくてはいけない」、「無理しないとできない」、「やらなければならない」というストレスを生み出す考えを変えましょう。
太ってしまったことを、くよくよ悩むのはやめましょう。[過去は修正できません]
「今までダイエットがうまくできなかったのに、ホントに痩せられるのかなあ」などとダイエットの先行きを心配しないようにしましょう。[起こってもない未来を心配しないことです]
それよりも、痩せて素敵になった未来の自分を思い描いて、今、楽しく、できることからダイエットしていきましょう。[今、できることをしましょう]
最初は、できる目標設定にする
ストレスフリーダイエットでは、我慢しないダイエットをします。
だから、最初は「これなら我慢をしなくてもできること」を目標にします。
- 朝食はフルーツだけにして満足するまで食べる
- 夜8時までは何でも食べるが、それ以降は食べない
- 白米を玄米に替える
- 1日1食だけ炭水化物を抜く
- 間食をしない
- 甘い飲み物は飲まないで、水かお茶にする
- 駅まで自転車だったところを徒歩にする
- エレベーターやエスカレーターを使わないで階段を使う
- ジムに通い始めてみる
- 毎朝ラジオ体操をする
- 夜は遅くとも0時までには寝る
- 寝る前に考え事をしない
- シャワーだけだったところを入浴にする
何でもいいので、まず、21日間できるかどうかやってみましょう。
もし、途中で無理だと分かったら、気にせずに、さっさと別の目標に変えましょう。とにかく、最初の目標を達成することが大事なのですから。
ストレスフリーダイエットは、頑張り過ぎないこと、がまんしないこと、無理しないことです。
頑張り過ぎないダイエットについては、こちらの記事を参考にしてみてくださいね。
ダイエットを楽しくする
最初に設定した目標を「できる目標設定」にしておけば、簡単に目標を達成できますから、結果は大きなものでなかったとしても、目標を達成できたという成功体験を味わうことができます。
成功体験を味わえば、ちょっとばかりダイエットが楽しく思えてきます。
こういう成功体験を積み上げていけるように、次の目標も設定してみましょう。
ダイエットを楽しくできるような工夫もしてみましょう。
例えば、ウォーキングの時に聞く音楽を選ぶ、ダイエットのためにする運動をヒップホップダンスにする、ダイエットメニューのオリジナルレシピを作る、ダイエット志向の強いレストランを食べ歩くなどです。
ダイエットを楽しくする方法については、こちらの記事もチェックしてみてくださいね。
まとめ
ストレスはダイエットの成功をはばみますし、人生自体を楽しむことも邪魔されてしまいます。でもストレスを完全に無くすのは難しいので、ストレスをうまくコントロールしていきましょう。そのためには、今に集中して、今を生きることです。だから、「今、我慢しなければならない」ではなく、「今を楽しんでダイエットをする」というストレスフリーダイエットを行っていきましょう。