
”美味しそうだけど太るからがまん!”、”お腹がすいたけど食べない!”、”筋トレはツラいけどやる!”・・・とこんなに頑張ったのに、”体重が減ってない!”ということ、ありませんか。
”なかなか痩せない”とダイエットがイヤになりますし、あきらめて爆食いしてしまおうかとも思ってしまいます。
でも、あきらめないでください。”なかなか痩せない”のには必ず理由があり、痩せない原因さえ突き止めてちゃんと対処すれば、必ず痩せられるのですから。
そこで今回は、あなたがなかなか痩せない理由とその対処法についてご説明していきます。
この記事の目次
あなたがなかなか痩せない理由
ダイエットしているのになかなか痩せないのは、どこかで妥協しているからですし、まだダイエットにホンキ出してないのかもしれません。
ホンキを出すには、自分の現実を見るのが一番です。これからご説明するなかなか痩せない要因について自分に当てはまるものがあるのなら、ちゃんと認めて、即座に改める決心をしてください。
最も太りやすい食べ物とは?
いちばん太りやすい食べ物とは何かを調べた研究の結果が2011年、アメリカで発表されました。
持病がなく肥満でもないアメリカ人の成人男女120,877人を対象に、どれがいちばん太りやすい食べ物かを調べたところ、太りやすい食べ物の第1位に輝いたのは、”ポテトチップス”、第2位は”フライドポテト”、第3位は”肉の加工品”でした。*
*出典:Changes in Diet and Lifestyle and Long-Term Weight Gain in Women and Men
もしもあなたが、ポテチとコーラを片手に寝っ転がってテレビを見る”カウチポテト”をしているなら、もう言い訳ができません。すぐにやめてくださいね。
ちなみに4位以下は、未加工の肉、砂糖とスィーツ、精製した穀物でした。つまり、脂質(油分、脂分)を多く含む油っぽい食品の方が、炭水化物や甘いものよりもだんぜん太りやすいということです。
道理で、脂質を制限せずに糖質制限ダイエットを頑張っていてもなかなか痩せないわけです。今日からすぐに脂質も制限しましょう!
油っこい食べ物は食欲を増やす!
かつてポテトチップスのCMソングに、”やめられない、止まらない”と歌われたものがありました。まさにその通りで、ポテチはカロリーが高い割にはお腹はいっぱいにならず、食べても食べても満足できません。
油分の多いものを食べると、食欲を増してしまうという実験結果があるそうです。そう言われてみると、肉料理や揚げ物をおかずにするとついごはんが進んでしまいますよね。牛丼屋や天丼屋でごはんを大盛にしたり、油っこいラーメンのつゆにご飯を入れて食べているのは、たいていメタボ気味の男性じゃありませんか。
やっぱり、ダイエットを頑張っているのになかなか痩せないのは、油っこい食べ物を食べているからです。
どうでしょうか、それでもポテチ、フライドポテト、揚げ物、脂っぽいものを食べ続けますか?
肉はタンパク質だからいくら食べてもいい?
”ごはんや麺類など炭水化物さえ食べなければ、痩せられる”とか、”肉はタンパク質だからいくら食べてもいい”という情報をもとにダイエットを頑張っているとしたら、残念ながらそれではなかなか痩せません。
”肉はタンパク質だから太らない”と思って脂ぎった肉をたくさん食べていると肥満の落とし穴にはまります。タンパク質とともに脂質も摂ってしまうからです。
肉は必ず調理して食べるものです(生肉を食べるのは衛生的に危険です)から、調理するときに油を使いますし、肉からも油脂が出ます。だから肉を食べるときには、タンパク質とともに必ず脂質も摂ってしまうのです。
でも脂質を摂らずにタンパク質を効率よく摂れる食べ物があります。大豆と納豆、豆腐などの大豆製品なら、脂質がほとんどなく、タンパク質をたっぷり摂れ、低カロリーですからいくら食べても太りません。
太りやすいものを食べ続けている
ダイエットしているのになかなか痩せない理由を、もしかしたらあなたが一番よく知っているのかもしれません。
もしあなたが、太りやすい食べ物と知りつつ、好きだから、美味しいから、やめられないからと言い訳をしつつ以下のものを食べ続けているとしたら、どんなにカロリー制限しても、食べる量を減らしても、なかなか痩せません。
コンビニ弁当、菓子パン、スナック菓子、洋菓子系スィーツ、バターやマーガリン入りの食品、ファストフード、インスタント食品、レトルト食品、揚げ物、炒め物、肉料理、肉の加工食品(ソーセージ、ハム、ベーコンなど)、麺類、丼もの
甘い清涼飲料水やコーヒー、乳飲料(人工甘味料使用も含む)、お酒
油っこいもの、砂糖入りの甘いもの、加工食品を制限せずに痩せることは難しいです。
これが太りやすい食べかた
太る食べかたについてよく知らないでダイエットしている人は意外に多いです。でも改善すれば、わりとすぐに痩せられる項目ばかりですよ。
- 食べるのが人より早い(よく噛まないで食べる)
- テレビやスマホを見ながら食べる
- 料理が余ったら全部食べる(食べ物を残してはいけないと思う)
- 仕事や家事の合間の間食が楽しみ
- 3食食べているけど物足りなくて間食する
- 夜食が好き
- スナック菓子の買い置きを常備している
- お腹いっぱい食べないと気が済まない
- 満腹していてもスィーツは別腹
- バイキングや食べ放題が好き
- 夜遅くなって帰宅しても必ず夕食を食べる(夜お腹がすくと寝られない)
- お酒飲むときは必ず油物のつまみを食べる
- 自炊が面倒、忙しい、時間がないから、たいてい外食、出前か弁当にする
- 毎日同じようなメニューが続く
- 濃い味付けが好き
- マヨネーズ、ソース、ケチャップ、ドレッシングなどはたっぷりかける
- ストレス解消は食べること
これが太りやすい生活
日常で何気なくしている行動なかにも、なかなか痩せない原因があります。
- 夜更かしをする
- 平均睡眠時間は6時間以下
- あまり歩かない(自転車・自動車通勤)
- 階段よりもエレベーターかエスカレーターを利用する
- 電車やバスでは必ず座る
- 運動不足
- 1日座って過ごすことが多い
- 休日はたいてい家で過ごす
- 体重計に乗らない(体重計もってない)
- 服はゆったりしたシルエットのが好き
- スカートやパンツのウエストがゴムのものを選ぶ
- 買い物は服も日常雑貨もたいてい通販
- 部屋の掃除や片付けが苦手
- ジムに入会しているが行ってない(幽霊会員)
太りやすい人の中には、運動が嫌いで歩いたり体を動かすのがめんどくさい、汗をかいたり疲れたりすることがイヤ、夜更かしが好きなど、運動と睡眠時間が不足している傾向があります。
運動不足と睡眠不足はまさに肥満の原因としていろいろな調査と研究で立証されていることなのですが、それを毎日やっているとしたら、なかなか痩せないのは当たり前です。
痩せやすくなるための対処法
あなたがなかなか痩せない理由を探っていったとき、見えてきたものは何でしたか?
食べるもの、食べかた、日常生活のなかでこんなにたくさん太りやすいことをしていたのかに気づいてイヤになったかもしれません。
すぐに全部直そうとしなくても大丈夫です。ですが、”ポテチを食べない”とか”夜食をやめる”とか、最も太りやすい原因を妥協せずに取り除くことから始めてください。
大きなところからやればすぐに結果が出るので、あきらめずに続けることができるからです。
食事の改善のし方
なかなか痩せない要因として大きいのは、”太りやすい食べ物が大好き”、”満腹するまで食べたい”、”空腹をがまんできない”ですが、それに対処する最も効果的な方法は、食事の食べ順を変えることです。
好きな食べ物をいきなりやめるのはとてもツライですし、ストレスになるので失敗しやすいです。
だから自然に好きな食べ物の量を減らすことができるように、太りにくい食べ物から先に食べて行き、太りやすい食べ物を後回しにする食べ方をしましょう。
つまり、果物や野菜を先に食べることでお腹を満たしてしまい、あとから食べるお肉やごはん、麺などの量を減らす作戦です。
果物と野菜は好きなだけ食べていいのですが、ゆっくりとよく噛んで味わいながら食べてください。
生の果物と野菜のおいしさを充分に味わうことがポイントです。
ただし以下ようなことは失敗のもとですから気をつけてください。
肉や炭水化物を食べたいからと果物と野菜の量をセーブしてしまったり、お腹がいっぱいになっているのに無理をして肉や炭水化物を食べてしまわないように。
食べる時間を制限する
食べる時間が不規則、帰宅が遅いので夕飯も遅くなる、夜食の癖があるなど、食べる時間に問題がある方は、食べる時間を制限しましょう。
人間の体には食べるにふさわしい時間帯がありますが、それは正午から午後8時の間です。この時間帯に食べることができれば、痩せる効果が得やすくなります。
ここでは特に、仕事が忙しいなどの理由で夜おそく食べる習慣を直すために、まずは、食事の内容よりは食べる時間を正午から午後8時の間に限定することにフォーカスしましょう。
朝食は抜いても大丈夫です。正午から午後8時の間に食べるのであれば、2食でも3食でもそれ以上でも構いません。食べる量もとりあえずはあまり気にしないでください。
慣れないうちは、夜の8時以降に食べないとお腹がすくので辛いと思いますが、今までよりも痩せてくるはずですから、それを励みに頑張ってください。
夜8時以降に食べないということは、夕食を帰宅して食べることをあきらめていただくことになると思います。ですから、お弁当を2食分持っていくとか、ランチをたくさん食べるとか工夫してください。
時間帯の制限を守ることができたら、さらに痩せるために、太るものを食べない、食べる量を減らす、食べ順を守るなどの段階へと進んでください。
体を動かす方法
痩せたい人のなかでは、けっこう運動不足の人が多いものですが、さらに運動嫌いという方も多いようです。
運動しなくてもダイエットできますが、ダイエットをより効果的にし、効率よく痩せるには運動は不可欠です。
かと言って、運動の習慣がない方がいきなりジョギングや水泳、筋トレなどを始めてもたいていの場合、ツラくて続けられません。それゆえ、ダイエットをあきらめてしまうこともあります。
そこで運動不足と運動嫌いの方におススメしたいのは、生活の中で体を動かしていく改善策です。一つからでいいので、今日から始めてみてください。必ず結果が出ますよ。
- 歩く時間をふやす
- 自転車・自動車通勤をやめる
- エレベーターかエスカレーターでなく階段を利用する
- 電車やバスでは立つ
- 座る時間を減らす
- 休日に買い物など外出する機会をつくる
体を動かすことに慣れてきたら、ジムに通うのもいいですし、ウォーキングやストレッチ、ヨガなどの負荷の軽い運動を定期的に行うようにしましょう。
痩せたら運動しないということではなく、運動の習慣は老後の健康維持のために必要ですから続けることを目的にしましょう。自分が好きな運動を選ぶと続けられますよ。
痩せやすい考え方で生活しよう
ダイエットを行うにおいて気をつけていただきたいことがあります。痩せたいがあまり食べることがあたかも悪いことのように思ってしまわないでください。
私たちは生きるために食べています。そして生きているからこそ、健康だからこそ、食べることができますから、毎日の食事を楽しんでいただきたいのです。
痩せるための食事と考えると美味しくなくなります。野菜嫌いの方は最初はツラいかもしれませんが、野菜のおいしさをぜひ知ってください。
運動嫌いの方は、体を動かすことが面倒くさいと思うかもしれませんが、歳をとっても健康で長生きするためには、筋肉を衰えさせないため、いくつになっても自分の足で歩くため、今から運動の習慣をつけておく方が健康的な老後を過ごすために必要なのです。だから好きな運動をひとつでいいので見つけて続けましょう。
何事も”めんどくさい”と思ってしまうと何もできなくなります。だから、少しづつ、できることからやっていきましょう。太りやすいことは、こんなふうに変えていけるのではないでしょうか?
- 食事はゆっくりと楽しみ、味わいながら食べる
- ながら食べせずに食べることに集中する
- 夜は遅くとも午前0時までには就寝して、7時間以上寝る
- 1着でもいいので、スリムな服を着てファッションを楽しむ
- 小さなことからでいいので、改善すべきことを変えて行く
- やりたいこと、やってみたかったことに挑戦してみる
- 部屋を片付ける
- 掃除する習慣をつくる
- 食べること以外のストレス解消法を探す
まとめ
ダイエットを頑張っているのになかなか痩せない理由を探っていったところ、見えてきたのは、太る食べるもの・食べ方・生活習慣をホンキで改善しようとしない心のもちようでした。でもあきらめずに改善して、ダイエットを続けていけば、必ず痩せることができますので、信じて頑張りましょう。
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