
食を断つことによって痩せるのが断食ダイエットです。
確かに、食べなければ痩せます。しかも、すぐに痩せます。
しかも、断食ダイエットは体質の改善も期待できます。
ただし、気をつけて行わなければ体に負担がかかりますし、逆に食欲を増進してしまうこともあります。
ですからここでは、安全で無理のないプチ断食ダイエットのやり方をご紹介していきます。
この記事の目次
断食の目的
断食には、痩せるためだけではない大切な目的があります。
現代人は普段の運動量や活動量に対して、食べ過ぎています。
それは、食事を作るために便利な道具を使えること、簡単に素早く作れる食材があることや、外食やコンビニなどで手軽に食事できるという恵まれた状況にいるからとも言えるでしょう。
しかし、そのような恵まれた食事事情である反面、食事を軽視してしまう状況もあるように思えます。
忙しくて何を食べるかを考えている暇がないから、何でもいいから目についたものを食べる、
お腹が減らなくても、これまでの習慣で一日三食をなんとなく食べてしまう、
または、好きなものを好きなだけ食べる、というような人もいるでしょう。
ですから断食は「食べる」ことの意味や、「食べられる」ということの有り難さを知る機会でもあります。
内臓を休ませるため
ご存知でしたか? 私たちの体は食べた物を消化・吸収するのに、自転車こぎや、ランニング、水泳以上のエネルギーを使っているのです。 道理で食後に眠くなる訳ですね。
つまり、一日三度の食事ごとに私たちの内臓は酷使されているのです。
さらに、忙しい現代人の生活活動が、消化吸収のためにフル回転している内臓に追い打ちをかけて、体はますます疲れてしまいます。
そうなのです。 断食によって、私たちの内臓を休ませてあげる必要があるのです。
デトックス(解毒)のため
断食で、毎日の食事で体内にたまってしまった毒素を体外に出す、つまりデトックスすることができます。
「デトックス」は以下のような流れになっています。
食事を食べ過ぎてしまったり、ジャンクフードなどを取ってしまうと、消化吸収に大変時間がかかります。約8時間もかかるものもあります。それらの食物がそれだけの長い間とどまってしまうので、腐敗してしまい、腸の中に老廃物として溜まってしまいます。その老廃物からの毒素が血液に染み出て体全身に回ってしまうので、体調が悪くなります。
断食をすることによって、消化吸収の作業がストップしますから、体はこの毒素を外に出す作業に力を注げることになります。したがって、便秘が解消される、腸内環境が整えられることになります。
リセットするため
本来私たちの体の中では、古い細胞が新しい細胞に生まれ変わるという新陳代謝が行われていますが、断食によって新陳代謝の動きを活発にすることができます。
つまり、毎日酷使されている内臓がお休みをとることによって、古くなった細胞を外に出す作業にエネルギーを回すことができます。そして、古いものが出ていけば、新しいものが入って来やすくなります。
要するに体の内部で細胞が生まれ変わるということなので、リセットされるのです。リセットされて新しくなった細胞はよく働けるようになりますから、ますます体内にたまった余分な脂肪や老廃物を外に出してくれるのです。
断食の効果
断食を行うと内臓に休息を与えて、解毒作用が働き、新陳代謝が活性化するのでいろいろと嬉しい効果が表れます。
痩せる
入ってくる食べ物がないので、体は備蓄している脂肪を燃焼させてエネルギーを作り出します。つまり余分な脂肪が減るので瘦せます。
随時断食を行うことによって、体はヤセ体質に変わっていきます。
新陳代謝が活発化する
断食中は消化吸収作業が休止するので、そのために使われるエネルギーが、壊れた細胞の修復や、新陳代謝に使われます。断食を終えた翌日は体が生まれ変わったような気分になれることでしょう。
また、断食は体内から老廃物や毒素を出すので、ニキビや吹き出物は皮膚から出た体内の老廃物ですから、ニキビや吹き出物が消えていきます。
動脈硬化を予防する
断食によって食が断たれると、体の余分な脂肪からエネルギーを取り込むようになります。すると動脈の中に付着した脂肪もエネルギー源として利用することになります。従って、動脈の中の脂肪の塊がなくなることで、血管が広がりますから血の流れが良くなります。つまり、動脈硬化を予防することができるのです。また、断食の効果でコレステロールを排出することができます。髪の毛のフケはコレステロールが皮膚から排出されたものなので、フケが出なくなるという効果もあります。
腸内環境が整う
断食で内臓を休ませてあげると、食べた後の消化吸収に使っていたエネルギーを排泄、解毒の作業に回すことができます。従って、便秘が解消され、腸の中に長期間とどまっていた宿便を体外に出すことができるようになります。
腸の中から毒物が消えるので腸内環境が整い、便通が良くなってきます。
腸内環境が良くなることで、肌にも良い影響が出て、美肌になります。
簡単に痩せるプチ断食のやり方
断食をすれば痩せるからと言って、やみくもに断食を行うことは危険です。専門家の指導もなく、いきなりまったく何も食べないことを数日続けてしまうと、体に無理がかかります。
また、急に食べ物が入ってこなくなると私たちの体は生命維持の危機を感じて、体を守ろうとします。いつ食べ物が入ってくるのか分からないので、体内に脂肪を備蓄してしまうのです。これでは断食ダイエットは逆効果となってしまいます。
ですから、プチ断食ダイエットでは、何も食べない日を一日挟んで、前日が準備の日、断食明けの翌日が復帰の日として3日間かけてゆるやかに行います。
ただし、やり方は以下の通りにキッチリと行ってください。
- 準備の日(1日目)
・朝食はいつも通りでOK
・昼食は腹8分目
・夕食は普段の半分の量で、寝る3時間前までに終える
・普段より水分を多めにとる - 断食の日(2日目)
・固形物は何も口にしない
・こまめに水分をたくさんとる
・激しい運動はしない - 復帰の日(3日目)
・朝食は一杯のおかゆ(梅干し入り)をゆっくりとよく噛んで食べる
・昼食と夕食は普段の半分の量に
断食は、リラックスできてしかも気持ちを集中させることができるタイミングで行った方がいいので、金曜から日曜にかけての週末に行うことをおすすめします。
プチ断食ダイエットのゴールは、痩せることだけではなく、食事の過剰摂取やジャンクフードなど食事の悪習慣や悪癖をやめることです。断食が終わってももとの食生活に戻さないようにしましょう。そして、果物と野菜を中心にしたヘルシーな食生活に変えていくようにしましょう。こうすることによって、健康的なヤセ体質となることを目指しましょう。
プチ断食ダイエットの注意点
プチ断食であれ、断食を行うことには注意が必要です。
現在、疾病のある方、成長期の子供、妊婦の方は断食をしてはいけません。
長期間の断食をするときは、専門家からの指導が必要です。
プチ断食ダイエットに関しては、以下のことに注意してください。
- 脱水症状を避けるため、必ず水分をたくさん、こまめにとりましょう。しかし、糖分の入った飲料や、カフェイン入りの飲料はダメです。おすすめは、水、白湯、自家製のスムージー、野菜ジュース、にんじんジュースなどです。
- 激しい運動をしないでください。
- お酒とたばこは厳禁です。
- 立ちくらみなどが起こったら警告サインです。すぐに中止してください。
- 断食の翌日はいきなり普段の食事に戻さないでください。前日は一日中内臓が動きを休止しているので、内臓に負担をかけてしまいます。
プチ断食ダイエットのまとめ
いかがでしたか? プチ断食ダイエットは正しく行えば、すぐに痩せることができるダイエット法です。しかし、痩せることだけではなく、食事の悪習慣や悪癖を改善するきっかけとなるダイエット法とも言えます。食を断つことで食事のありがたさや大切さにも気づくことでしょう。 ぜひ正しいプチ断食ダイエットを覚えて実行してみてください。