
ダイエットしなくては、痩せたいと思っている方は、このような食べ方に問題があるのではと思っていませんか?
食べすぎる、夜遅く食べる、甘いものが好き、間食が多いなど。
もちろんこのような食べ方をしているから太るのですが、実は、まったく別のところに根本的に改善するべき問題があったのです。
それは、「何を、どのように、いつ食べるか」という「食べ方」に関係しています。
ですから、根本的に「食べ方」を変えなければダイエットを成功させるのは難しいのです。
さらに言えば、ダイエットの成功のためには、「食べ方」に対して考え方を変えなければならないのです。
ここでは、食べ方の大革命を起こしてダイエットを成功に導く方法をご紹介していきます。
この記事の目次
ダイエットな食べ方革命1「ごはんを主食にしない」
これまで食事の中心となってきた「ごはん」または「パン」の主食の座を、これからは「果物」と「野菜」にゆずってください。
何故なら、「主食」は太るからです。
ご存知のとおり、米やパンなどの「主食」の主な栄養素は炭水化物ですから、食べる量を減らすか、まったく食べないようにしなければ、瘦せません。
カロリーが少なく栄養がたっぷりある果物と野菜が食卓の主役になるようにすれば、痩せることができます。
また、炭水化物の摂取を少なくすることのメリットはダイエットのためだけではありません。
生活習慣病の予防になるのです。
何故なら、野菜や果物に比べて炭水化物は消化されにくいので、野菜や果物よりも多く食べてしまうと、どうしても消化しきれない物が残留してしまいます。
この残留物が腸の中にとどまっていると腐敗してしまうので老廃物となってしまいます。
老廃物が排泄されることなくそのまま体内に残っていると毒物になり、その毒物は血液の中にしみ込んで体中をめぐってしまうので、糖尿病、心臓病、動脈硬化、脳こうそくなどの病気を引き起こすことになってしまいます。
「炭水化物」がいかにダイエットの敵かということは、この記事に詳しく書いてありますのでご覧ください。
ダイエットな食べ方革命2「午前中は食べない」
これまで朝食を食べる習慣を続けてきた方にとっては、受け入れがたい考え方かもしれません。
その日をスタートするエネルギーを朝食からもらうことで、午前中の仕事や勉強に集中できると考えられて来たからです。
でも、実は逆だったのです。朝食を食べるとエネルギーが失われてしまうのです。
何故なら、消化に関する人間の体の自然な働きからすると、午前4時から正午までは「排泄」するのに最もふさわしい時間帯となっているからなのです。
この時間帯には何も食べないで、体にとって必要のないもの、不要になったもの、つまり老廃物を体外に出すための、排泄作業を体に集中して行ってもらう時間にするべきなのです。
もし、この時間帯に朝食を食べてしまうと、食べた物が消化・吸収されてエネルギーとなるまでには少なくとも3時間最長で8時間以上かかるので、午前中の仕事や勉強をこなすエネルギーにはなりえないのです。
また、「排泄」に使うべき体内のエネルギーが消化の作業のために使われてしまいますから、排泄作業が妨げられてるか、遅くなってしまいます。
つまり朝食を食べると、排泄作業の妨げになるだけではなく、余計にエネルギーを消費させてしまうことになるので、朝食の分は昼までに消化しきれないことになってしまいます。
そして朝食の分の消化作業が終わらないまま、つぎに昼食を食べると、朝の食事の消化作業の残業分と昼食の消化作業分との両方を消化吸収しなければならなくなります。
この作業も終わらないうちに、今度は、夕食の時間となってしまうので、未消化の食べ物が夜になっても体内にあるということになってしまいます。
そして、その日のうちに消化吸収しきれなかった食べ物は体内に脂肪として溜め込まれてしまうのです。
ですから、ダイエットの為には、朝食は食べないでください。
食べる時間として最もふさわしいのは、正午から午後8時までです。
この時間帯は消化活動が最も活発になりますから、食べた物が効率よく消化吸収されていきます。
でも、どうしても朝食を抜くことはできないのであれば、果物だけを食べてください。
果物は自らが消化酵素をもっているので速やかに胃を通過して行きますから、未消化になることもなく、排泄のためのエネルギーを使わず、排泄作業をじゃましないからです。
ただし、果物だけにして他の食べ物は口にしないでください。
朝食をフルーツにするメリットについてはこちらに詳しく書いていますので、ご覧ください。
ダイエットな食べ方革命3「動物性のタンパク質はとらない」
私たちの考える「バランスの良い食事」とは、主食のご飯から炭水化物を、肉または魚からタンパク質を、野菜や果物からビタミンを摂るというものでした。
第3番目の革命では、肉や魚などから摂っていたタンパク質を、植物性タンパク質から摂るように変えることです。
何故なら、植物性タンパク質は豆類、穀類そして野菜や果物にも含まれていて、低脂肪でコレステロールはゼロ、その上、食物繊維やファイトケミカル類も豊富という、ダイエットの為にはメリットの多い栄養素も含まれているからです。
- 果物や野菜の中にタンパク質が多く含まれているとは意外ですが、実は果物の5~10%、穀類の6~12%、緑黄色野菜の40~50%がタンパク質なのです。
- ファイトケミカルとは、植物にだけ含まれる化学物質で、自然界にある植物を強い紫外線、放射線、微生物などの外敵から守っている食物のフレーバーや香り、色素の成分のことです。たとえば、アマゾンに自生するアサイーベリーが熱帯雨林という厳しい気候条件のもとでも育つことができるのは、ファイトケミカルのおかげなのです。洪水のように激しい雨がふって実が水の中に沈んでしまっても、実が腐ることがありません。太陽がアサイーベリーを強く照りつけてもファイトケミカルが紫外線から実を守ってくれます。このように外敵から受けるダメージから細胞を守る働きがあるため、ファイトケミカルを含んだ果物や野菜を食べることで、活性酵素が取り除かれるので老化を防止します。また、さまざまな病気からも守ってくれます。ポリフェノール、ベータカロチン、リコピンなどはファイトケミカルの一部です。
一方、動物性タンパク質は、脂肪やコレステロールが多くカロリーも高めですし、摂り過ぎると体に負担をかけて生活習慣病になるリスクを高めてしまうのです。(*1)
ですから、タンパク質はダイエットにメリットがある植物性の食物から摂るようにしましょう。
ダイエットな食べ方革命のまとめ
以上3つの革命は「何を、どのように、いつ食べるか」を変えます。
「何を」・・・果物と野菜が主食とする
「どのように」・・・ごはんなどの炭水化物や肉魚などの動物性タンパク質は減らすか無くす
「いつ食べるか」・・・正午から午後8時までの時間帯に食事をする
この革命により、
太りにくい食べ物である果物と野菜を中心に食べ、
太る要因である炭水化物や動物性タンパク質の摂取を減らすか、ゼロにし、
最も効率よく食べた物を体の栄養にし、
不要なものは排泄することができるので、
ダイエットを成功させることができるのです。
ですから、これまでの考え方に革命を起こして、ダイエットな食べ方を実践していきましょう。
(*1)出典:「フィット・フォー・ライフ」ハーヴィー・ダイアモンド&マリリン・ダイアモンド共著、松田麻美子訳、グスコー出版、2006年、P.108-110
参考図書:「フィット・フォー・ライフ」ハーヴィー・ダイアモンド&マリリン・ダイアモンド共著、松田麻美子訳、グスコー出版、2006年 (“FIT FOR LIFE” by Harvey and Marilyn Diamond, c1985)