あなたは何のためにダイエットしていますか? カッコよくなりたい、美しく変身したい、ファッションを楽しみたい、健康になりたいなどいろいろあると思いますが、どれも行き着くところは、痩せて”ハッピーなりたい”ではないでしょうか。
でも実際、ダイエットは好きなものや美味しいものを食べられなくて”ツライ”ですし、お腹がすいて”ひもじい”思いをしますよね。
だからこそ痩せることが出来たときには、ハッピーな思いを味わうことができるのでしょうけれど、あまりにも辛くてひもじい、我慢大会のようなダイエットで成功した後には、たいていリバウンドしてしまうのです。これではせっかくの苦労が水の泡になってしまいますよね。
ですから初めから終わりまでハッピーな気持ちをもってダイエットしていけば、無理なく続けられて、痩せた後もリバウンドしにくいのではと考えました。
そこで今回は、”幸せホルモン”と呼ばれるセロトニンを利用して楽しくダイエットする方法をご紹介します。
この記事の目次
幸せホルモン・セロトニンの働き
セロトニンとは、脳内の神経伝達物質の一つで、精神を安定させたり、睡眠を促したり、朝には覚醒させたりする働きがあります。
ですからセロトニンが不足すると、精神が不安定になったり、ネガティブ思考になって落ち込んだりします。体にも影響があって、内臓の働きが低下したり代謝が下がったりします。
では、どのようにセロトニンがダイエットに関係してくるのでしょうか?
セロトニンが食欲を抑制する
胃の中がからっぽになると、”お腹がすいた”と感じて、”食べ物をください”というメッセージが胃から発信されると思っていませんか?
でも、実は違って ”お腹がすいたから、食べなさい”という指令を出すのは脳であり、脳の視床下部にある空腹中枢がメッセージを送ってくるのです。
そして、”お腹がいっぱいになったから、食べるのをやめなさい”という指令も脳から、つまり、満腹中枢が出すのです。
つまり、食欲をコントロールしているのは、おなかではなく脳なのです。だから満腹中枢と空腹中枢が正常に働いていないと、食べても食べても満足感がないので食べ過ぎてしまったり、お腹がすいてないのに間食をしてしまうのです。
ということは、痩せるためには、”おなかでなく脳を満足させればいい”、ということになりますが、そこで登場するのがセロトニンです。
セロトニンは、”痩せるホルモン”とも呼ばれていて、満腹中枢に作用して、食べすぎたり、お腹が空いていないのに食べてしまわないようにしてくれます。
ダイエット中のイライラはセロトニン不足のせい
ダイエットをしているときは食事制限によってイライラしたり、空腹感でひもじい思いをするので、みじめになって気分が落ち込みます。そういう気分になるのはセロトニンが不足しているせいです。
ダイエット中のイライラや我慢に耐えきれなくなると、ドカ食いしたり、せっかく痩せてもすぐにリバウンドしてしまうので、セロトニンの不足を補わなくてはいけません。
良い睡眠をもたらすセロトニン
睡眠時間が平均6時間をきっていると、肥満になりやすいという研究結果が発表されています。でも、7時間以上の良い睡眠をとると、痩せるホルモンの成長ホルモンが働いてくれるので、ダイエット効果をもたらします。
セロトニンは、入眠をもたらすメラトニンの原料となっていますから、良い眠りにつくことができます。また、セロトニンは良い目覚めをもたらしますから、朝から元気に一日をスタートすることができます。
セロトニンを増やしてダイエットを楽しくする方法
幸せだなあと感じるとき、好きな人と一緒にいるとき、何かに熱中しているとき、リラックスしているとき、精神が安定しているときにセロトニンは分泌されます。
このセロトニンが分泌されているときは、満腹中枢が敏感になるので、食べ過ぎることがありません。
でも嫌なことをやっているとき、緊張しているとき、精神が不安定になっているなどストレスが溜まっている状態では、セロトニンが少なくなってしまうので、いくら食べても満足できなかったり、やけ食いをしてしまったりと食欲のコントロールが効かない状態になってしまいます。
だからセロトニンを大いに分泌させるような状態に持っていけば、ダイエットをハッピーにすることができるのです。
ダイエット中には、好きな食べ物でも太る食べ物であれば制限しなければなりませんし、サラダなどあまり好きじゃない食べ物を食べなければならなくなります。そんなときにもセロトニンを増やすことで、ダイエットに良い食べ物を楽しんで満足することができます。
では、セロトニンを増やしてたくさん分泌させるにはどうしたらいいでしょうか。
何かに熱中しましょう
あなたは、食べることも忘れて何かに熱中したことはありませんか。
趣味に没頭したり、好きなアーティストに夢中になったり、スポーツ観戦をしたり、何かに熱中しているとセロトニンが分泌されますから幸せ気分を味わい、心が満たされます。
また、セロトニンは意欲もコントロールするので、熱中すればするほどやる気がわいてきます。
逆に、熱中できるものがない、何にも興味をもてない、やる気がないというときは、暇を持て余してしまうので、食べることで心の満足感を得ようとします。
ですから、何かに熱中して、セロトニンをたくさん分泌させれば、だらだらと食べることはなくなります。間食をしたいという気持ちもなくなってきます。
食べることでお腹を満たそうとするよりも、何か熱中できるものを見つけて、幸せ気分を味わい、それで心もお腹も満たされましょう。
リラックスしましょう
現代人は忙しい日々に追われていますが、そのような緊張状態やストレスを家にも持ち込んでしまいがちです。
そうすると帰宅したとたんに食べることやお酒を飲むことでストレス解消をしようとしてしまいます。
幸せホルモンのセロトニンはリラックスした状態に分泌されますから、家ではリラックスできるように工夫をしましょう。
その日のイライラ気分があったら、好きなカフェやスポーツジムなどに行くなど、気分をリセットさせてから帰宅しましょう。
寝る一時間前には、自律神経を高ぶらせるスマホやテレビを見るのを止めて、読書したり、日記を書いたり、ストレッチやヨガなど軽い運動、瞑想などをして精神を安定させましょう。
このように一日の中でリラックスする時間を作ることでも、幸せホルモンのセロトニンが分泌されるので、イライラしてやけ食いするとか、テレビを見ながら間食する、夜中に食べるなどということを避けることができます。
一緒に食事を楽しみましょう
気心の知れた友人や、家族、パートナーなどと楽しい時間を過ごすことでも、幸せホルモンが分泌されます。
だから彼らと一緒にお食事をするときには、ダイエットを忘れてください。これを食べたら太るなどと考えながら友達と時間を過ごすことは、かえってストレスになるからです。
たとえ太るものを食べてしまっても、翌日は野菜サラダだけにする、一食抜くなどリセットすればいいのですから、一緒にお食事を楽しんでください。
誰かと一緒に楽しい食事をすれば、幸せホルモンのセロトニンが分泌されますから、満腹中枢が働き食べすぎを抑えてくれます。だから、安心して食べましょう。
人は美味しいものを食べると幸せだと感じることができます。その幸せ気分を他の人たちとも分かち合うことができれば、もっと幸せになります。
このように、セロトニンを味方につけて、ハッピーなダイエットをしましょう。
まとめ
いかがでしたか。痩せてハッピーになりたいのですから、ダイエット中もハッピーに楽しみましょう。そのために幸せホルモンのセロトニンを大いに利用しましょう。食べられることは健康なことですから感謝して、食べることを大いに楽しんで、ハッピーに痩せましょう!