ダイエット成功のカギは食事回数よりも時間帯

ダイエット成功のためには、一日何回食事をするのが一番いいのでしょうか。
 
この点についてはもろもろな情報や理論が飛び交っていますが、ここでは「フィット・フォー・ライフ」*という本に注目しました 。
 
「フィット・フォー・ライフ」の健康哲学によると、「一日何食にすればいいのか」というよりは、「いつ食べればいいのか」ということがダイエット成功のカギになるようです。
 
ここでは、ダイエットを成功に導くためには、いつ食事をしたらいいのかについて考えていきます。

*ハーヴィー・ダイアモンド&マリリン・ダイアモンド共著、2006年「フィット・フォー・ライフ」松田麻美子訳、グスコー出版 (“FIT FOR LIFE”  by Harvey and Marilyn Diamond, c1985)
 

一日3食は必要?

日本人の1日3食という食習慣は、徳川時代から始まったそうです。

しかし、現代の日本人のライフスタイルにおいて、すべての人が1日3食とるべきでしょうか。

生活が多様化された現代では、それぞれの人が自分に合った回数で食事をしてもいいのではないでしょうか。

ところで、ダイエットをするとなると、一日に何食にすべきなのでしょうか。

そもそも余分な体重を減らすためにダイエットをしますが、体重が増えてしまった原因は、ほとんどの場合「乱れた食生活」が原因となっています。

ですから、ダイエットするにおいて最適な食事の量や食事の回数を知るには、「なぜ太ってしまったのか」から考えると導きやすいのではないでしょうか?

ダイエットに効果的な食事時間とは?

「なぜ、太ってしまうのか?」この答えを出す前に、そもそも人間にとってどのような食生活が一番いいのかを考えてみましょう。

朝起きたら朝ごはんを食べる、昼になったら昼ごはん、夜は夕飯という食生活習慣は、そもそも人間が体内で食べ物を処理する働きと合致しているのでしょうか?

人間の一日における体の機能に基づいて考えると、食事をするのは正午から午後8時の間がベストとするのが「二十四時間周期の体のリズム」という理論です。

この「二十四時間周期の体のリズム」 とは、スウェーデンの科学者、アール・ウェアーランドや「アメリカ健康科学カレッジ」のT・C・フライ、心理学者であるゲイ・ガイアー・ルース、また数多くの科学者や研究者によって発表されています。

この研究で明らかにされた事実とは、「人間の食べ物を処理する能力は、毎日決まって起こる三つのサイクルが効率よく機能しているかどうかにかかわっている」というものである。
   (「フィット・フォー・ライフ」松田麻美子訳、2006年、P.78)
「三つのサイクル」とは、具体的には、人の体の3つの機能である「補給」「同化」「排泄」が一日のうちで最も活発になる時間帯のことです。

正午から午後8時=「補給

食べ物を食べて体に取り入れて、食べたものを分解し、消化する作業がもっとも活発な時間帯

午後8時から午前4時=「同化」

食べたものの一部を吸収し、体に同化させる、体に利用するがもっとも活発な時間帯

午前4時から正午=「排泄」(はいせつ)

食べたもののうち、使わない部分(食物カス)や体内の老廃物を捨てる作業がもっとも活発な時間帯

つまり、「太ってしまう」ということは、人間の体にとって自然なこの3つのサイクルに合わない行動をとっているから、太ると考えられます。

こんなことを経験したことがありませんか?

・残業などで夕食を食べる暇がなく、おなかがペコペコのまま帰宅して、午後10時くらいに食事をして寝た・・・

・夜更かしをしながら、スナック菓子をパクパクと食べてしまった・・・

・飲み会に行ってつい飲み過ぎて食べ過ぎた、夜中にシメのラーメンまで食べてしまった・・・

そんなことをした翌朝は、胃がもたれているし、気持ち悪いし、体もだるいなどのイヤな感じで目覚めたことがありませんか?

これは、本来食べてはいけない時間に食べてしまったので、体のリズムが正常に機能しなくなってしまったからなのです。

このような生活を続けていったとしたら、太ってしまうのは当たり前ですよね。

したがって、ダイエットの成功のためには、「いつ食べるか」ということが重要ですし、この3つのサイクルに合わせた生活を実行していくことが成功のカギとなるのです

ダイエット成功の秘訣

いつ食べるのがいいのか

私たちは、食事をしたら食べ物が消化されて、体の栄養になって、いらないものは外に出るという仕組みをなんとなくわかっています。

しかし、この「食べる」「消化・吸収される」「排出する」という作業が最も活発に行われる時間帯があるということを知っていた人は少ないのではないのでしょうか。

だから、体の本来の自然の働きに合わせずに、好きな時に好きなように食べてきたので太ってしまったのです。

それなら、本来の体のリズムに合わせてダイエットすれば成功へとつながるはずなのです。

したがって、ダイエット成功のためには、「いつ食べたら最も効果的か」というと、正午から午後8時までの「補給」の時間帯に食事をするということになります。
 

夜遅く食べると太るという仕組み

 
先ほど、夜遅くに食事をした人の例を出しましたが、その時に体の中では何が起こっていたかというと、こういうことです。

午後8時から午前4時の間は、本来なら「同化」という消化された食べ物を体の中に吸収しようとする作業をしたいのに、その人の体は、遅れてやって来た食べ物を消化する「補給」の作業をしなければならない状態になってしまいました。

「同化」の時間帯では、「補給」の作業は不活発になるので、消化作業はノロノロと進んでいきます。

やっと「同化」の作業が始められるのは、「排泄」の作業時間帯近くになりますから、今度は「同化」作業の時間が「排泄」の作業時間に食い込んでしまいます。

その結果、「排泄」はうまくなされず、体内に食べかすや老廃物が取り残されてしまいました。

そして、最も恐ろしい結末が予想されます。

それは、残された食べかすや老廃物が、脂肪になって体内に取り込まれてしまうことになってしまうこと、つまり、太るということです。

いろいろなダイエット論において「夜8時以降は食べてはいけない」と言われていますが、この「二十四時間周期の体のリズム」の理論によって裏付けがされたということになりますね。
 

ダイエットには「排泄」が大事

やせるためには、太るものを食べないことや、食べ過ぎないことも重要ですが、「排泄」をして食べかすや有害な老廃物を取り除くことも重要です。

しかも、「排泄」にもっとも効果的な時間帯に排泄するのがダイエット成功の秘訣なのです。

ズバリ、太りすぎの人は、「排泄」のサイクルに排泄していません。

では、排泄するべき時間に排泄するにはどうしたらいいのでしょうか?

食物繊維など便通に良い栄養を摂ること、運動不足を解消すること、体を温めて血行を良くすることなどいろいろな方法を実行していきましょう。

それに並行して、やはり「二十四時間周期の体のリズム」に合わせた食生活習慣を行っていき、午前4時から正午の間に排泄できるように体のリズムを整えて行くことが有効です。

ダイエットを成功に導くタイムスケジュール

では、「二十四時間周期の体のリズム」に合わせた理想の食生活タイムスケジュールを作ってみましょう。

食べものが胃が出て行くのに必要とする時間はだいたい3時間なので、消化機能を理想的に働かせるためには、食後少なくとも3時間は胃を休ませることが必要となります。

つまり、午前中は何も食べないで、正午にランチを食べて、午後5時に夕食をとると、3時間後の午後8時に「同化」の作業を始められることになります。

しかしながら現代の一般的なライフスタイルから見ると、このサイクルに合わせて実行することは難しいと思います。

そこで、このようなタイムスケジュールをご提案します。

Aパターン

朝食は食べない
正午にランチ
午後7時に夕食

Bパターン

朝食はフルーツのみ食べる、または自家製フルーツ・ジュース
正午にランチ
午後7時に夕食

基本原則として、正午から午後8時までの間に食事を済ませるように食事のタイムスケジュールを立ててみましょう。

あとは自分のライフスタイルに合わせて、スケジュールを調整してください。

フルーツを食べるときの注意点

本来なら「排泄」の時間である午前中に朝食をとるなら、フルーツまたは、自家製のフルーツ・ジュースなら大丈夫です。

何故なら、フルーツだと20分(バナナは40分)くらいで消化されるので、「排泄」の時間の妨げにはなりません。

ただし、非常に重要な注意点があります。

  • フルーツを食べるときは、必ず胃が空っぽのときに、単独で食べましょう。
絶対に他の物を食べないでください。食後のデザートにフルーツは絶対にダメです。何故なら、胃の中に食べ物があるときフルーツを食べると、フルーツが酸化して腐敗してしまうから、他の食べ物も腐敗してしまいます。
例外的には、レタスやセロリ、きゅうり、白菜などの水分の多い野菜と一緒に食べ合わせることができます。
  • フルーツはなるべくなら、皮も種もついたまま、そのまま全部を食べましょう
フルーツには皮や種のところにもたくさんの栄養素があります。ミキサーを使って皮も種もまるごと自家製のジュースにして飲んでください。自家製のジュースは酸化するので取り置きを作らず、その場で飲み切ってください。
市販のジュースはダメです。

まとめ

いかがでしたか? ダイエットを成功に導くためには、一日何回食たべればいいかということよりも、人間の体の自然のリズムに合ったベストな時間帯に合わせて食べることがカギでした。まずは、このリズムに合わない食生活を改めて、正しい時間帯にダイエットにふさわしい食べ物を食べることから始めてみませんか。

参考図書:ハーヴィー・ダイアモンド&マリリン・ダイアモンド共著、2006年「フィット・フォー・ライフ」松田麻美子訳、グスコー出版 (“FIT FOR LIFE”  by Harvey and Marilyn Diamond, c1985)

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