
「食べ順ダイエット」というダイエット方法がありますが、ホントに効果があるのかしら?
どうしてこの食べ順なのかな?
何日くらいでどのくらい痩せるのかな?
いろいろ分からないことがあったのですが、とにかくためしてみました!
時間はかかりましたが、確かな効果が出ましたのでご紹介いたします。
この記事の目次
食べ順ダイエットとは?
読んで字のごとく、食事においての食べる順番を、太りにくい食べ物から順番で食べていくというダイエットの方法です。
太りにくい食べ物とは、消化しやすい食べ物のことです。
つまり、消化しやすい順に口にしていくのです。
食べ物を消化のいい順に食べていくと、私たちの体は、食べ物から取り込むべきカロリーと栄養分を体内にきちんと吸収させることができます。
そして、不要なものを排泄してくれるので、体内に老廃物を残しません。
逆に、老廃物が残るような食べ方をすると、老廃物は脂肪となって体の中に溜め込まれてしまうので太ってしまうのです。
この食べ順は、人の体の消化・吸収のしくみと働きに基づいて考えられているので、理にかなっています。*
このように、体内で余分な脂肪を作らない消化活動が行われるように、消化されやすい食べ物から順番に食べていくというのが食べ順ダイエットです。
食べ順ダイエットのメリットと効果
- 簡単・・・食べ順ダイエットでは、カロリーや糖質の値を気にする必要がなく、順番だけを守るダイエットなので、簡単です。
- 我慢しなくてもいい・・・空腹を我慢しなくてもいいので無理がありません。
- リバウンドしにくい・・・徐々に体重を減らしていくので無理をしませんから、耐えられなくなってバク食いするということは考えにくいです。
- 胃に負担をかけない・・・食べ順ダイエットでは、消化のよい食べ物から先に食べるので、胃を疲れさせることがありませんから、効率よく食べた物をエネルギーに変えることができ、脂肪を燃焼させます。
- 健康瘦せ・・・1週間で激やせなどということはありませんが、確実に体重が減っていきますし、必要な栄養を摂れるので健康的に痩せていきます。
- 継続性がある・・・食べ方を変えて、徐々に痩せていくという結果が出るのでモチベーションが下がりません。そのため太らない食べ方を続けることができ、ひいては、ヤセ体質の体になっていくことが期待されます。
- デトックス効果・・・胃に負担のかからない食べ順で食べると、胃には老廃物を体外に出すエネルギーが残されるので、いらないものを脂肪として溜め込まず、排泄してくれます。この食べ順を続けていくと、これまで溜め込まれていた老廃物が排泄されやすくなりますし、お通じが良好になります。
- 美肌効果・・・お通じが良くなると、肌荒れが解消します。
太りにくい食べ順
- 果物
- 生野菜
- スープ、汁物
- おかず(肉、魚、魚介類、卵、豆類、豆腐などおもにタンパク質)
- 主食(ごはん、パン、麺などの炭水化物)
何故この順番?
「えっ?ちょっと待って、果物って食後のデザートに食べるんじゃないの?」
「『食べ順ダイエット』と言えば、野菜を最初にってことじゃない?」
このような疑問をお持ちの方がいると思います。
果物を一番先に食べる理由はこの後に書きますので、しばらくお待ちください。
ここでは、果物と生野菜を先に食べる理由を説明します。
果物と生野菜を何よりも先に食べる理由は、果物と生野菜が「消化のいい食べ物」だからです。
そもそも「消化がいい」とはどういうことかと言えば、消化液をあまり使わなくても消化ができるということなのです。
要するに、果物と生野菜は、自らを消化させることができる消化酵素を持っているので、胃から消化液を分泌してもらわなくても、自分たちで自分たちを消化させることができる食べ物なのです。
つまり、果物と生野菜は胃に労力をかけてもらわなくても、自分たちでさっさと胃を通過して行くことができるのです。
だから、胃は消化液も消化にかけるエネルギーも節約することができるので、果物と生野菜が入ってきた胃は疲れません。
そして、その後に来る食べ物を消化するのに十分な消化液とエネルギーが用意されているのです。
また、消化の次に行われるべき、栄養分の吸収と利用という作業にかけるエネルギーも残されるので、老廃物を残さずに排泄する作業や、余分な脂肪を燃焼させる作業もしてもらえるのです。
ではもし逆に、果物や生野菜以外の食べ物を先に食べるとどうなのでしょうか?
果物を食後のデザートにしない理由
果物と生野菜以外の食べ物は、消化液をたくさん使って消化させなければならないので、時間がかかります。
胃の中で短くても3時間とどまります。
そして、果物を食後デザートにして食べると、果物が、まだ胃の中で居座っている消化しきれない他の食べ物と接触した瞬間に、食べ物のかたまりが腐り始めてしまうのです!!
体は、腐敗した食べ物を栄養として吸収することができません。
そのような腐敗した食べ物は排泄されることもありますが、たいていは老廃物となって、脂肪として溜め込まれてしまうのです。
つまり、せっかく食べた物は体の栄養になって生命活動に利用されるなることがなく、脂肪となって、お腹や、二の腕、太もも、あごなどについていくことになります。
また、このように溜め込まれた老廃物から毒素が出てきます。
そして毒素は血液中にしみ込みますから、血流と共に体内に毒が回ってしまうので、体調が悪くなってしまいます。
だから、くれぐれも果物は一番先に、しかも単独で食べてください。
そして、次の野菜を食べるまでに少なくとも20分間あけてください。
20分あれば果物は胃を通過してしまうからです。
なお、お食事のメニューの中に果物を入れない場合は、野菜から食べます。
野菜の場合は果物のように待つ必要はありませんが、なるべくゆっくり食べてください。満腹感を得るためです。
野菜ファースト
果物がメニューにない食事の場合、何が何でも「野菜ファースト」です。
加熱処理していない野菜は、果物と同様、豊富な水分と栄養素が含まれており、しかも自らが消化酵素を併せ持った食べ物です。
先に野菜に胃を通過してもらうことで、胃は余計なエネルギーを使わないため、他の食べ物を十分に消化させることができます。
おかずは生野菜と一緒に
これまでの食べ方ですと、おかずは主食の添え物として、主食と一緒に食べていました。
実は、この食べ方は胃の消化活動を円滑にするのを妨げる行為なのです。
日本人の食べ方の常識を覆すようですが、この食べ方では胃の中に入った食べ物はうまく消化されません。
うまく消化されるための良い食べ方は、ごはんもおかずもそれぞれ生野菜と組み合わせて食べることです。
つまり、野菜サラダと炭水化物(ごはん・パンなど)を組み合わせて食べ、野菜サラダとタンパク質(魚・肉など)を組み合わせて食べるのです。
何故なら、生野菜はいちいち組み合わせて食べれば、他の食べ物と一緒に食べても体内で腐敗したり、酸になったりしないからです。
しかも、この食べ方は消化不良を起こしません。
最後にやっと主食
これまでお食事の主役だった主食と呼ばれているごはん、パン、麺類などの炭水化物は、残念ながら一番最後です。
つまり、主食という食習慣の考え方でさえくつがえす食べ順なのです。
もしかしたら、あなたは主食が一番好きなのかもしれません。
そして、炭水化物が一番太りやすいということもご存じなのではないでしょうか?
だからこそ、一番最後に食べることになっているのです。
最初は炭水化物に行きつくまでに急いでしまうかもしれません。
最後の炭水化物を食べ過ぎてしまうかもしれません。
その危険性を回避するために、おかずまでをゆっくりとよく噛んで食べてください。
おしゃべりを楽しみながら、ゆったりと食事をしてもいいと思います。
炭水化物でお腹を満たそうという考え方も捨ててください。
慣れていけば、徐々に炭水化物は減っていきます。
体重も徐々に減っていきます。
体重が少しでも減っていくと、モチベーションが上がると思います。
この食べ順ダイエットでは、いかに自然に無理なく炭水化物を減らしていくかということがポイントになります。
効果を早めたい場合は、ストレスのない範囲で炭水化物を減らすといいでしょう。
たとえば、夕食は炭水化物を抜くなど工夫をしてみましょう。
ためしてみた結果
私が食べ順ダイエットを始めたのは、約1年前からです。
キッチリと守っていたわけではないので、体重が激減することはありませんでした。
毎日体重を記録していくうちに気が付いたことは、体重の増減は炭水化物を食べる量と比例しているということでした。
ですから夕食に炭水化物を食べないようにしていき、徐々にランチでも炭水化物を減らしていきました。
そうすると炭水化物を食べないことがあまりツラクないなあと思えるようになってきました。
体重も徐々に減ってきました。
次の段階で、朝食は果物だけ、ランチは野菜を多めに食べて炭水化物を少なくするか、食べない、夕食は食べないというパターンを試してみたところ、体重が1か月で2kg減りました。
現在この食べ方を保って、体重をキープしています。
便通も良く、肌には果物と野菜の水分がまわるのか、なめらかでみずみずしい肌になりました。
食べ順ダイエットをためして良かったと思います。
食べ順ダイエットまとめ
食べ順ダイエットは、食べ物を消化吸収、排泄するサイクルに合った理にかなった方法です。そして簡単にできて、結果も出る方法です。ただ一時的に痩せるためではなく、健康的な体をつくるための食習慣の改善としておススメできる方法ですので、ぜひ、試してみてください。
参考図書:ハーヴィー・ダイアモンド&マリリン・ダイアモンド共著、2006年「フィット・フォー・ライフ」松田麻美子訳、グスコー出版 (“FIT FOR LIFE” by Harvey and Marilyn Diamond, c1985)