
40代になっても、さほど体重が増えていない、服のサイズもそのままだから自分はまだまだ「おばさん体型」にはなっていないと思っていませんか?
でも、こんなことはありませんか? 街を歩いていて何気なく見たショーウィンドウに写った”おばさん”、通勤電車の窓ガラスに写った”おばさん”・・・よくよく見たら自分だった!
いつも買う店でカジュアルな服を試着してみたら、”なんだか違和感”というか、ちょっと”痛い”感じになっているワタシ・・・。
このように本人は認めたくなくても「おばさん化」が迫って来てしまうのが40代なのですが、実は、「おばさん」を決定づけてしまうのは、年齢ではなく、体型なのです!
そこで今回は、40代女性が「おばさん体型」になってしまう原因を追求して、年齢に応じた自分らしい美しさを保った体型となるためにはどうしたらいいかについてご説明していきます。
40代女性の平均的な体型とは?
厚生労働省が2015年に発表した資料「国民健康・栄養調査」*によると、40代日本女性の平均身長は158.0cm、平均体重は55.5kg、BMIの平均値は22.27です。
また、同じ調査での20代女性の平均値はというと、身長は158.3cm、体重は51.9kg、BMI値は20.71です。(「国民健康・栄養調査」の表より20代女性の平均値を算出)
40代は20代よりも体重が3.6kg増え、BMI値は1.56増えていますから、歳をとると太ってくるという現実が明らかになっています。
でもこの40代の平均BMI値22.27は、「標準」内におさまっており、25を超えていないので決して「太っている」と定義づけられる数字ではありません。
なのに、おばさんに見えてしまうのは何故なのでしょうか?
おばさんに見える体型とは?

同じ40代でも、年相応に見える人、若く見える人、もしくは年齢が上に見えてしまう人といろいろです。
どのように見えるかということは個性の一つなので変える必要はないと思いますが、もし自分が実年齢よりも老けてみられてしまうことが気になっているのなら、いちど自分の見た目をチェックしてみてはどうでしょうか?
実年齢よりもずっと老けて見られてしまうということは、必要以上に「おばさん化」していることが原因かもしれません。
「おばさん化」は、顔の印象、肌や髪の状態、ファッションなどによってその度合いが違ってきますが、ここでは体型に注目してみます。
そもそも「おばさん体型」とはどんな体型なのでしょうか?
ハリウッド映画でも活躍していた特殊メイクアップアーティストの江川悦子さんは、若い俳優さんが老人を演じるときに、顔だけではなく体型も老人へと変えてしまうという特殊な技術をもってお仕事をなさっています。
その江川さんが若い女性を老けさせるために何をするかというと、特殊な素材で「ぜい肉」を作って体につけていくのです。
中年女性の場合は、肩のまわりに「ぜい肉」をつけて丸みを出し、お腹、太もも、ヒップにも人工的に肉をつけて老けさせます。
要するに「おばさん体型」に見えるポイントは、「肩まわりの丸み」、「お腹のでっぱり」、「太ももについた肉」、「ヒップから垂れ下がった肉」なのです。
即効でおばさん体型を改善する方法

必要以上に「おばさん化」している現状をすぐに打開するためにできることは、上半身の印象を変えることです。
この際お腹や太もも、ヒップは服で隠しておいて後回しにします。
人から見られた時の真正面からの印象でおばさんだと思われるのは、顔だけではなく、「肩まわりの丸み」でした。
つまり、わきの下からはみ出た肉と、二の腕の肉が上半身の「おばさん体型」を作り上げているのです。
ですから、肩まわりのぜい肉を取り除く必要があるのですが、すぐには無くならないので、隠しましょう!
でも何で隠すかによってはかえっておばさん感を強めてしまいますから、注意しましょう。
丸首のTシャツやタートルのニットなど体のラインが出る服はNGです。
肩まわりや顔のラインがシャープに見えるのはシャツです。首元を開け、Vラインを作ってアクティブな印象を与えましょう。
また、大きめの帽子をかぶったり、大きめのイアリングやピアスをつけることは、人の目線を肩まわりからそらすので、おばさん感を与えません。
もう一つ、おばさん体型の即効改善方法があります。それは、姿勢を正すことです。
肩まわりの丸みは後姿にも表れます。若い人でも背中が丸いと老けた印象、疲れた印象を与えますよね。
ですから、いますぐに丸まった背中をまっすぐにしましょう。
頭のてっぺんに糸がついていて上から引っ張られて自分がまっすぐにつるされていることを想像してください。
それがまっすぐな姿勢を作ります。背筋がまっすぐになると、自然にまるまったお腹もまっすぐに立ちますので、体幹が鍛えられ自然におなか周りのぜい肉が減っていきますよ。
いかがでしたか? あなたは着るものや姿勢によってもしかしたら、自分を必要以上に「おばさん化」させていたのではありませんか?
むだな肉を取るには時間がかかりますが、服を変える、姿勢を正すことならすぐにできるので、速攻でとりかかってくださいね。
おばさん体型の本格的な改善方法

まず、肩のまわりの丸みをとりましょう。
先に書いたように、姿勢を正すことで割とすぐに背中の丸みが改善されます。
二の腕はリンパの流れが悪いので太くなるのですが、二の腕をねじる運動をすることによってリンパが流れやすくなりますから、割とすぐに細くなっていきます。
お腹、太もも、そしてヒップのたるみは、スクワットをすると一気に取り去ることができます。
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「おばさん」かどかはあなたが決める
今回は「おばあさん体型」について書きましたが、この記事を書いた趣旨はあなたが「おばさん」かどうかを判断してくださいということではありません。
「おばさん体型」のままでいると、年齢を重ねていくにつれて生活習慣病など健康を損ねてしまうリスクがあるので改善する必要があることを知ってほしかっただけなのです。
でもたとえあなたの体型がおばさんになっているとしても、心までおばさんになる必要はありません。
人から「おばさん」と呼ばれたとしても、それは決してあなた自身の個性を決めるものではないからです。
世の中の「おばさん」という概念の中によってあなた自身の価値を決めこまないでください。
また、年齢もただの数字であって、あなたの個性ではありません。
平均体重やBMIなどもただのデータであって、あなたはそのデータに合わせなくてもいいのです。
ただ、自分らしくあってください。
自分で自分の”居かた”を表した結果として、年齢よりも若く見えたり、年上に見えてもそれは他人の思うことであり、他人が決めた印象によってあなた自身が決定づけられるものではないからです。
ですから「おばさん」が自分らしくないと思うのなら、「おばさん」にならなくてもいいのです。
*出典:厚生労働省 平成27年「国民健康・栄養調査」第12表および第13表